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February 25, 2020

3月5日(木)はHPVワクチン薬害大阪訴訟第14回口頭弁論期日です

■日時:2020年3月5日(木)14時~16時

■場所:大阪地方裁判所本館2階大法廷(202号法廷)

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:13時00分

○場所:大阪地裁本館南側玄関前 傍聴案内ダウンロードはこちら

傍聴希望者は13:00までに裁判所本館南側玄関に集合して下さい。

傍聴券の抽選に外れた方のために、弁護団が裁判の様子を分かりやすく説明します。 裁判終了後には、弁護団による報告集会を予定しています。

【当日のスケジュール】

※サポーター・傍聴希望者の方

13時00分 大阪地裁本館南側玄関前集合

13時05分頃 原告団・弁護団入廷

13時25分頃 傍聴整理券交付・傍聴券抽選  ※抽選に外れた方はAP大阪淀屋橋4階北Bルームへ   弁護団が裁判の様子を 分かりやすく説明します。

14時00分  第14回期日開廷(16時頃終了予定)

16時00分  閉廷(予定)

16時30分頃 報告集会(AP大阪淀屋橋4階北Bルーム)

【地図】

大阪地方裁判所

大阪市北区西天満2-1-10 地下鉄・京阪本線淀屋橋駅下車1番出口から徒歩約10分

・AP大阪淀屋橋4階北Bルーム

大阪市中央区北浜3−2−25 京阪淀屋橋ビル 裁判所から徒歩8分

HPVワクチン薬害大阪訴訟第14回口頭弁論期日のご案内(PDF)

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

February 15, 2020

2月26日はHPVワクチン薬害東京訴訟第13回口頭弁論期日です

(中止となりました。)

■日時:2020年2月26日(水)14時~15時30分

■場所:東京地方裁判所103号法廷 (東京都千代田区霞が関1-1-4

■集合時間:13時10分(裁判所門前集会開始時刻) 傍聴案内ダウンロードはこちら。 当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。 是非、直接法廷にお越し頂き、応援をお願いします。

傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。 (抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

 

また、当日12時30分から厚生労働省東玄関前にて裁判傍聴を呼び掛けるチラシ配り、期日終了後15時45分からは全日通霞が関ビル8F大会議室にて報告集会を予定しております。 こちらも併せてご参加ください。

【当日のスケジュール】

12時30分  厚生労働省東玄関前にてチラシ配り

13時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)

13時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)

14時00分 第12回期日開始(東京地裁103号法廷)  

傍聴に外れた方のための法廷外企画(全日通霞が関ビル8階会議室)

15時45分 報告集会開始(全日通霞が関ビル8階大会議室)

【地図】

厚生労働省東玄関前

東京地方裁判所正門前(門前集会リレートーク)

○全日通霞が関ビル8階大会議室(原告との交流会&報告集会)

ダウンロード HPVワクチン薬害東京訴訟第13回期日傍聴案内

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

January 23, 2020

緊急促進事業実施当時の重篤症例情報の数々~HPVワクチン薬害名古屋訴訟第13回口頭弁論より  

2020年1月23日(木)、HPVワクチン薬害名古屋訴訟の第13回期日が開かれました。

 

 あいにくの雨模様のため、午前に予定していたJR名古屋駅前での街頭アピールを行うことはできませんでしたが、午後には大勢の支援者の方々に名古屋地方裁判所前に集まって下さいました。  

 

今回は、1月14日に行った勉強会をきっかけにして、名古屋市立大学薬学部の学生の皆さんにも傍聴にお越しいただきました。HPVワクチンの問題に関心を持っていただいたことに、原告一同、とても励まされました。  

 

当日の法廷では、サーバリックスやガーダシルに関する危険性を示す情報が、2010年12月に緊急促進事業が開始されるまで集積されていたことを説明しました。

 

 日本では、HPVワクチンが2009年10月に承認されていましたが、2010年12月より、国が多額の費用を支出して緊急接種促進事業を開始したことによって、当時中高生だった女性の多数接種を受けるようになったため、被接種者は飛躍的に増加しました。そして重篤な副反応被害も飛躍的に拡大していきました。  

 

このような緊急促進事業が開始される直前には、HPVワクチンであるサーバリックスの市販直後調査の結果からは、他のワクチンと比較して副反応報告の数が多いことが報告されていました。  

 

また、緊急促進事業が開始されてからわずか数ヶ月後に開催された厚労省の会合には、HPVワクチンによる重篤例の一覧表が配布されています。ここで報告された数だけを見ても、従来の定期接種ワクチンと比較して、重篤な副反応の発生頻度が高いことがわかります。  

 

この2011年2月28日の厚労省の会合に報告された一覧表の元データであるケースカードの内容は、HPVワクチン薬害訴訟が提起された後に原告らが行った情報公開請求によって、初めて明らかとなりました。  

 

そして弁護団がこのケースカードの内容を分析したところ、HPVワクチン接種後に重篤な神経障害の発生が示唆される事例が多数含まれており、多くの事例では、症状が未回復である等と報告されていたこと等が判明したのです。  

 

このように、緊急促進事業が行われた当時に集められていた情報を見ても、HPVワクチンの危険性は明らかであったのに、報告されていた個別症例の精査を行わないまま、国が緊急促進事業によって被接種者を飛躍的に増大させたことで、被害の著しい拡大がもたらされたのです。  

 

意見陳述を担当した中根祐介弁護士は、こうした状況を詳しく解説し、被告国と被告GSK・被告MSDの法的責任を厳しく指摘しました。  

 

期日終了後は、桜華会館に場所を移して、報告集会を開催しました。  

大勢の支援者の皆さんより、次々に心暖まる激励の言葉をいただきました。  

各地の若手の弁護団員からは、地元の裁判の状況を説明し、この訴訟の代理人に参加した意気込みを語りました。

 名古屋弁護団代表の堀康司弁護士からは、本日の法廷で解説したような副反応報告や有害事象の集積状況からすればHPVワクチンの危険性は明らかであるのに、こうした個別症例情報を軽視して、重篤な副反応被害の病像を検討しようともしないGSKやMSDには、製薬会社としての基本的姿勢に誤りがあることを指摘しました。  

 

HPVワクチン薬害名古屋訴訟原告団代表の谷口鈴加さんからは、傍聴来場の御礼を申し上げるとともに、2月5日には国会内で集会を行うこと、そして2月15日には、各地の支援ネットワークの方々に集まっていただいて名古屋で記念シンポジウムを開催することを紹介し、参加を呼びかけました。  

次回の名古屋訴訟は4月24日午後2時開廷です。引き続きご支援下さい!

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

記事#69 九州訴訟第14回口頭弁論期日が開かれました

January 20, 2020

「夢や大切な友人までも失った」「被害者は私ではなく家族全員」~HPVワクチン薬害九州訴訟第14回口頭弁論

 冷気が極まって最も寒さがつのるとされる大寒の日。HPVワクチン薬害九州訴訟の一日は、ポケットティッシュ配りからスタートしました。

 天神パルコ前には、原告とその家族、弁護団のあわせて18名が参加し、街行く人にポケットティッシュを配りながら裁判への支援を呼びかけました。

 わざわざ立ち止まって受け取ってくださる方が多く、250個用意したポケットティッシュはわずか15分ほどでなくなりました。

 その後行なわれた福岡地方裁判所の門前集会には、原告とその家族、弁護団、支援の方々の60名を超える方々が駆けつけました。

 集会ではリレートークが行なわれ、HPV薬害訴訟九州訴訟支える会・沖縄の世話人であるわたなべゆうこさん、薬害スモン訴訟原告の草場佳枝さん、薬害肝炎訴訟の原告さん、支える会代表で薬剤師の猿渡圭一郎さんから、それぞれ連帯のあいさつがありました。

「裁判をすることを恥ずかしがる必要はない。悪いことをしているわけではないので、プライドを持って闘いましょう。」
 草場さんの、どんよりとした雲を吹き飛ばすような力強いメッセージが非常に印象的でした。

 こうした暖かいメッセージに支えられて、九州訴訟原告団代表の梅本邦子さんが、この裁判を勝ち抜いていく強い決意を固めていることを、来場者に伝えました。

 リレートークを終えると、「取り戻そう!少女たちの未来を」と書かれた横断幕を先頭に、福岡地方裁判所に向かって入廷行動を行ないました。

 この一歩一歩が、原告の思いが裁判所に届く瞬間につながっているはずだ。そう信じて、みんなで進みました。

 福岡地方裁判所1階の101号法廷。
 原告側、被告側ともに、三列用意された椅子に弁護士がびっしりと座り、傍聴席にはたくさんの傍聴者が開廷を待ちました。
 真っ黒の法服に身を包んだ裁判官3人が入廷すると、法廷にピリッとした空気が流れました。
 裁判官席の脇に置かれた事件ファイルは、移動式のラック2台分、数十冊にのぼります。事件ファイルの分厚さが、これまでの闘いの道程の険しさを物語っています。また、事件ファイルには付箋がびっしりと付けられている様子で、3人の裁判官がこの事件について真剣に向き合ってくれているのだと感じました。

 残念ながら、意見陳述を予定していた九州原告24番さんは、体調不良のため期日に参加することがかないませんでした。自らの思いを裁判官に伝えるための唯一の場である法廷にすら出てくることができないという事実が、HPVワクチンによる副反応被害の深刻さを物語っています。

 法廷では、佐川民弁護士が、24番さんの意見陳述書を代読しました。
 アイスピックで頭を刺されるような激しい頭痛。言葉がまとまらなかったり、名前が思い出せなかったり、大好きだった化粧の仕方も分からなってしまうといった記憶障害。あまりに酷い症状は、24番さんが母親に対して首を切って楽にしてほしいと頼んでしまうほど、深刻なものでした。

 24番さんは、希望する地元の高校への進学は諦め、通信制の高校に進学しましたが、別の高校に進学した幼なじみから、入学式で新しい友達と写っている写真がSNSで送られてきました。24番さんは、自分だけ取り残されてしまっていることにショックを受け、携帯電話に登録していた友人の連絡先を全て消去してしまいます。
 健康な体だけでなく、夢や大切な友人までも失ってしまう非常に厳しい現実。今日もまた一つ、HPVワクチンによる副反応被害の実態が明らかとなりました。

 続いて、緒方枝里弁護士より、原告の症状が心因性でもなく精神疾患でもないことを説明する意見陳述が行なわれました。

 この意見陳述では、原告らのような重篤な副反応被害に苦しむ患者を数多く診察してきた国内の医師らの見解を引用しながら、原告の実際の症状を見たわけでもないのに精神疾患等と決めつける被告企業の主張の説得力の乏しさを、公開の法廷で浮き彫りにすることができたと思います。

 福岡県弁護士会館2階ホールに場所を移して行なわれた報告集会には、大勢の方から、法廷の感想や連帯の挨拶をいただきました。

 報告集会では原告7番さんが母親に宛てた手紙も紹介されました。

 彼女は、いつも母親と一緒に弁論期日に出席していますが、現在、鹿児島大学病院に入院中とのことで、母親に内緒で手紙を寄せてくれたのでした。そこには、いつも自分を支えてくれている家族への感謝の言葉が綴られていました。

 「月日が経つのは早いもので、裁判も入院治療も、そして年齢も何度も重ねました。成人もし、社会の1人となりました。

 しかし後ろを振り返ってみれば自分や家族の辛さなどしか私の記憶には残っていません。

 そして悔しく悲しい事に何も前には進んでいません。

 ただ時間だけが先にどんどん進んでいくだけで、気付けばいつの間にか私は22歳になり今年で23歳になります。」

 「被害者の親はワクチン接種後からどんどん体調が悪くなっていく娘を1番近くで見てきています。

 原因不明と言われれば色んな病院を渡り歩き、詐病だとも言われ心をズタズタにされたり、原因が分かれば治療ができる病院に遠くても連れていったり、家に帰ればご飯を作り、洗濯掃除、介助や見守り、娘の治療費、自分達の生活費のための仕事など、言い出せばキリがないほど漠大な負担を背負い、どれだけ親は娘の為に自分の身体に鞭を打って酷使しているのか。

 どこの家庭でも同じような事が起きています。親の楽しみであっただであろう子供の成長や成人、手がかからなくなったら趣味など色々な事がやれたでしょう。しかし今私達は親の自由、人生すらも縛っています。」

 「家族みんな限界まで頑張っているのに、周りには見えないので家族同士しかそれぞれ頑張っている事を認め合うことしかできません。

 だからこそ被害者は私ではなく家族全員だと思っています。

 私は今家族に頼らないと何も出来ません。

 今日、この今の時間も私の自由の為に身を削ってくれています。

 頑張っているのは私だけでは無く家族全員です。

 なのでどうか今日だけは勝手な私のわがままに付き合って頂き、原告さんや原告家族さんに声をかけるときにはどうか『頑張ってね。』ではなく、『頑張ってるね。』などと言ってください。

 スポットは毎回私達原告本人にあたりますが、皆さんが見えていないところで家族がとても頑張っている事を家族以外にも知って欲しい。

 そしてその見えない頑張りを家族以外にも既に頑張っている事を認めて欲しいのです。」

 原告の目線でなければ気づくことのできない家族の苦労の一端に触れ、心が揺さぶられるようでした。

 報告集会は、九州原告の庵原佑香さんの「ちょっとでもリハビリして体力をつけなさいと言われているので、なるべく歩くように頑張っている。端から見れば元気に見えるが、症状は良くなったり悪くなったりを繰り返していて、辛い日は本当に辛いです。長い闘いになりますがご協力をよろしくお願いします。」との力強い言葉で終了となりました。

 終わってみれば、大寒の日であることを忘れさせてくれるような、熱い熱い一日でした。


 HPVワクチンの副反応で苦しむすべての被害者とその家族の方々の思いが報われる日が一日も早く訪れることを信じて止みません。

 次回の法廷は、4月27日(月)午後2時開廷です。是非傍聴にお越し下さい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

January 13, 2020

2020年1月23日(木)は

HPVワクチン薬害名古屋訴訟第13回口頭弁論期日です

■日時:2020年1月23日(木)午後2時~午後3時30分

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷)

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:午後1時00分(期日前集会を行います)

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)      

名古屋市中区三の丸1-4-1 傍聴案内ダウンロードはこちらからどうぞ。

傍聴人入廷開始(午後1時30分)

※入廷は先着順ですのでご留意下さい。

裁判終了後には、桜華会館(名古屋地裁南側すぐ)で報告集会を行います。 午前10時30分より、JR名古屋駅桜通口のロータリー付近にて街頭行動も行います。

是非ご参加を! ダウンロード HPVワクチン薬害名古屋訴訟第13回口頭弁論期日のご案内

200123 nagoya13th.pdf

PDFファイル 452.9 KB

ダウンロード

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

記事#67 HPVワクチン薬害九州訴訟第14回口頭弁論期日です

1月20日(月)はHPVワクチン薬害九州訴訟第14回口頭弁論期日です

■日時:2020年1月20日(月)14時~15時30分

■場所:福岡地方裁判所101号法廷  

福岡市中央区六本松4丁目2番4号  (市営地下鉄六本松駅から徒歩約3分)

※裁判所が移転しました。ご注意下さい。

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:13時10分(裁判所門前応援リレートーク開始時刻)

○場所:福岡地方裁判所前 傍聴案内ダウンロードはこちら

当日は、原告と弁護団からの意見陳述等が予定されています。

是非傍聴にお越し下さい。

傍聴者が多く法廷に入りきらない場合には先着順になりますのでご了承ください。

裁判終了後は、15時30分頃から福岡県弁護士会館(裁判所から徒歩30秒)にて、報告集会を予定しています。こちらも併せてご参加下さい。

【当日のスケジュール】

13:10  裁判所正門前で門前集会(リレートーク)

14:00  第14回口頭弁論期日開始(~15:30ころ)

15:30頃 報告集会開始    

(場所:福岡県弁護士会館 福岡市中央区六本松4丁目2番5号

HPVワクチン薬害九州訴訟第14回期日傍聴案内 200120 kyushu14th.pdf PDFファイル 595.0 KB ダウンロード

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

December 26, 2019

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)薬害を知る会 ~被害者と共に考えましょう~

パンフレットPDF

日時:2020年1月13日(月・祝)13:30~16:00  

<内容(HPVワクチン薬害を知る)>  

○13:30~14:10 HPVワクチン薬害の概要 隈本邦彦(江戸川大学教授)  

○14:10~14:30 裁判の進行状況 弁護団  

   ・・・休憩(10分間)・・・

○14:40~15:10 原告・被害者の訴え  

○15:10~16:00 質疑応答・被害者との交流 

 

場所:栃木県青年会館コンセーレ中会議室 http://www.concere.jp/

■電車でお越しの場合 ・JR宇都宮駅西口よりバスで約17分「東中丸」下車徒歩約0分 ・東武宇都宮駅より徒歩約4分「東武駅前」よりバスで約7分「東中丸」下車徒歩約0分

■車でお越しの場合(大型駐車場あり)

・東北自動車道 宇都宮ICより約25分

・東北自動車道 鹿沼ICより約35分

・北関東自動車道 宇都宮上三川ICより約40分

 

・事前予約不要

・会費無料 ※当日12:00~12:30 東武宇都宮駅前にて街頭宣伝も行います (*JR宇都宮駅と離れているのでご注意ください)

【お問い合わせ先】 世話人江川携帯:090-3682-1767

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

記事#65 HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク第3回総会が開催されました

December 10, 2019

2019年12月8日(日)

東京・五反田にて、HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークの第3回総会が開かれました。当初10月13日の開催予定が台風で延期となったため、この日の仕切り直しとなりましたが、当日は天候にも恵まれ、会場は140名を超える参加者で満席となり、熱気の溢れる中での開催となりました。  

総会では、今期の活動報告と来季の活動方針等の討議を行った後、横田俊平医師(フジ虎ノ門こどもセンター・横浜市立大学名誉教授)による記念講演が行われました。  

横田先生は、臨床医の役割が臨床症状から病巣・病因を推察して診断と実証に繋げていくという点にあることを説明した上で、子宮頸がん予防ワクチンとの触れ込みでHPVワクチンを接種した後、深刻な副反応被害に苦しんでいる若年女性には、自律神経・内分泌系の障害、高次脳機能障害、感覚障害、運動障害といった全身に及ぶ多様な症状が経時的に重層化しているという共通の特徴があることを、実際の臨床経験に基づいてご講演下さいました。

 

そして、横田先生からは、現在フジ虎ノ門こどもセンターを受診中の患者の解析結果などを交えつつ、現在の治療法はいずれも対症療法に留まっており、依然として安定的に効果が認められる治療法が見つかっていないという実情をご報告いただきました。  

多くの患者を直接診察する立場から、直近の臨床現場の状況も交えたご講演をいただいたことで、来場者の間では、被害者の置かれた深刻な現状についての理解を深めることができました。  

 

続いてHPVワクチン薬害全国弁護団共同代表の水口真寿美弁護士より、これまでの裁判の経過や直近で行われた東京訴訟第12回期日における原告の主張の状況などを報告しました。  

 

水口弁護士からは、裁判所の外での行動として、提訴から3年を経た原告の思いを伝えるための文集を作成したことや、日本医師会に対して本件ワクチンの積極推奨再開を求める声明を発表しないよう要請を行ったことなども紹介し、来場された支援者の皆さんに、法廷内外の活動についての引き続きのご支援をお願いしました。

 

原告と家族からも、来場いただいた支援者の皆さんに対してご挨拶を申し上げました。  

原告の望月瑠菜さんは、ご支援への感謝の言葉とともに「みなさんから受けた温かい優しさを誰かに分け与えられる大人になりたい」と力強く語りました。 

 

原告の久永奈央さんは「被害は何も変わっていないのに時間だけが過ぎ去っている」という切実な思いとともに、「支援ネットワークの存在が励みになっています」と感謝の気持ちを伝えました。  

 

この他にも、「副反応の症状に加えて医療機関やネットでひどいことを言われたりして正直辛いこともあるけど、未来への希望を絶対に諦めたくない。だから辛くても闘うので、応援してほしい」(原告本人)、「副反応症状のために暗闇の中にいたが、被害者の団体ができ、そして訴訟に参加し、今では自分たちのために支援をしてくださる人がいることに心から感謝します」(原告母)といった当事者の発言に、来場者のみなさんが静かに耳を傾けて下さり、会場は被害者への共感と優しい支援の空気に包まれました。  

 

支援者の皆さんからも、それぞれの立場から、原告さんとそのご家族に対する励ましのメッセージをいただきました。 

 

 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会代表の松藤美香さん 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会代表の松藤美香さん 栗原敦さん(全国薬害被害者団体連絡協議会) 栗原敦さん(全国薬害被害者団体連絡協議会)原告団・弁護団とも、多くの方がこの裁判を支えて下さっていることを実感できる一日となりました。本当にありがとうございました。  

 

どうか引き続きご支援下さい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

記事#64 HPVワクチン薬害大阪訴訟第13回口頭弁論期日が開催されました

December 03, 2019

2019/12/03 自分がつくった薬なのだから責任もって対応してほしい~

HPVワクチン薬害大阪訴訟第13回口頭弁論期日

 

 肌寒い曇り空の中、HPVワクチン薬害大阪訴訟第13回口頭弁論期日が開かれました。  

期日に先立って、今回も淀屋橋駅前において弁護団が期日への参加を呼びかけるビラ配りを行いました。  

今回の期日も、大変寒い中にも関わらず、多くの支援者が駆けつけてくれました。  

傍聴希望者の中には学生さんもいらっしゃいました。  

 

 本日の法廷では、大阪原告24番さんの意見陳述と弁護団によるプレゼンテーションが行われました。  

 

 原告24番さんは、HPVワクチンを接種する前は、読書が大好きで、毎週図書館に通い、月に40冊ほど

の本を読むほどでした。また、幼稚園の頃からエレクトーンを習っており、発表会に向けて頑張ってい

ました。  

 中学1年生のとき、子宮頸がんワクチンの案内が届き、学校の先生も、なるべく早く受けるように言っ

ていたため、受けるのが当たり前なのだと思い、ワクチンを受けました。  

 ワクチンの接種を受けた後、腕の痛み、腫れが生じ、皮膚が赤くなっていき、接種翌日から1週間くら

い体がだるく、腕が上げられない状態が続きました。約3か月後の夏休みに、熱が出て、ひどい寒気がす

るようになり、真夏なのに真冬の服装で過ごし、カイロを使うほどでした。また、体中に痛みが生じ、過

眠の症状が現れ、1日のうち18-20時間は寝て過ごしていました。  

 その翌月には、殴られたような頭痛、耳鳴り、吐気、嘔吐、下痢、腕が痺れて力が入りにくい、突然眠

くなるという症状が出て、38度の高熱が続き、解熱剤を飲んでも熱が下がりませんでした。衰弱のため四

つん這いで過ごすほどでした。衰弱で入院した時、検査で異常がなかったため、医師に精神的なものと決

めつけられました。  

 体が重くしんどい状態が続き、集中力もなくなり、趣味の読書もできなくなりました。大好きで何度も

読んだことのある本なのに、内容が頭に入ってこず、本を5分も読み続けることができなくなりました。

学校に行っても2~3時間しか体力が持たず、早退や欠席を繰り返し、無理をすると1週間も行けなくな

ることもありました。中学校の体育祭にも参加できず、エレクトーンも続けられませんでした。なんとか

中学校は卒業しましたが、物忘れがひどく、中学のことは、卒業式のこと以外あまり覚えていません。友

達から話を聞いたり、写真を見たりしても、思い出せないことも多いです。  

 その後、通信制の高校に進学した頃、ワクチンの副反応を診察してくれる医師がいると聞き、遠方でし

たが受診し、ワクチンの副反応と診断されたことで、気持ちとしてはひと区切りがついた感じがしたそう

ですが、その後も根本的な治療法のない不安な日々が続いていることを、満席の傍聴席の前で語りました。

 現在通信制の短期大学に入学し、図書館司書の資格を取りたいと考えて努力していること、それでも本

当に卒業できるか不安な日々を過ごしていることを語った最後に原告24番さんは、最後に、製薬会社は自

分がつくった薬なのだから責任もって対応してほしいと述べて、意見陳述を締めくくりました。  

 

 続いて大阪弁護団の佐久間ひろみ弁護士と脇山美春弁護士が担当したプレゼンテーションでは、本件副

反応症状は心因性の疾患ではないこと、そして本件ワクチン接種と原告らの副反応被害との間に因果関係

が認められることについて説明しました。  

 

 佐久間弁護士からは、被害者らを心因性の疾患と決めつける被告らの主張は、機序が判明していない疾

患を消極的な理由のみで心因性とする安易な発想に基づくものであり、かつ、免疫療法によって、被害者

らに一定の治療効果が上がっていることとも矛盾しており、何ら根拠がなく、原告らに生じている多様で

重層的な本件副反応症状は、心因性の疾患ではないことは明らかであることを主張しました。

 

 脇山弁護士からは、本件病態が共通の特徴をもつ特異的な症候群であり、その原因となる因子として唯

一指摘しうるのが本件ワクチン接種であること、本件病態は免疫性の神経障害で説明できること、本件ワ

クチンによって免疫性の神経障害を引き起こす機序が医学的に説明できること、マウス実験が本件ワクチ

ン接種が神経症状を引き起こすことを裏付けていること、疫学的見地からも本件ワクチンと副反応との因

果関係が示唆されることからすれば、本件ワクチンと副反応との因果関係が認められることを主張しまし

た。  

 期日終了後は、大阪地裁の記者クラブにおける弁護団会見と並行して、AP淀屋橋の会議室に場所を移し

て報告集会を行い、様々な支援者の方も大勢参加してくださり、力強い言葉をいただきました。  

 

次回の大阪訴訟期日は2020年3月5日(木)午後2時開廷です。  

引き続き大勢の方が傍聴に参加して下さることを願っています。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

November 26, 2019

2019年12月3日(火)

HPVワクチン薬害大阪訴訟第13回口頭弁論期日です

■日時:2019年12月3日(火)14時~16時

■場所:大阪地方裁判所本館2階大法廷(202号法廷)

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:13時00分 ○場所:大阪地裁本館南側玄関前

傍聴案内ダウンロードはこちら

傍聴希望者は13:00までに裁判所本館南側玄関に集合して下さい。

傍聴券の抽選に外れた方のために、弁護団が裁判の様子を分かりやすく説明します。

裁判終了後には、弁護団による報告集会を予定しています。

【当日のスケジュール】※サポーター・傍聴希望者の方

13時00分 大阪地裁本館南側玄関前集合

13時05分頃  原告団・弁護団入廷

13時25分頃 傍聴整理券交付・傍聴券抽選  

※抽選に外れた方はAP大阪淀屋橋4階北Bルームへ   

 弁護団が裁判の様子を 分かりやすく説明します。

14時00分  第12回期日開廷(16時頃終了予定)

16時00分  閉廷(予定)

16時30分頃 報告集会(AP大阪淀屋橋4階北Bルーム)

【地図】

大阪地方裁判所 大阪市北区西天満2-1-10 地下鉄

・京阪本線淀屋橋駅下車1番出口から徒歩約10分

・AP大阪淀屋橋4階北Bルーム 大阪市中央区北浜3−2−25 京阪淀屋橋ビル 裁判所から徒歩8分

HPVワクチン薬害大阪訴訟第13回口頭弁論期日のご案内

191203 osaka13th.pdf

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(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

November 10, 2019

■日時:2019年11月25日(月)14時~15時15分

■場所:東京地方裁判所103号法廷 (東京都千代田区霞が関1-1-4)

■集合時間:13時10分(裁判所門前集会開始時刻)

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。 是非、直接法廷にお越し頂き、応援をお願いします。 傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。 (抽選により傍聴できなかった方のために法廷外企画も準備しております)

また、期日終了後15時45分からは報告集会を予定しております。 こちらも併せてご参加ください。

【当日のスケジュール】

13時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)

13時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)

14時00分 第12回期日開始(東京地裁103号法廷)

                     傍聴に外れた方のための法廷外企画(全日通霞が関ビル7階会議室)

15時45分 報告集会開始(全日通霞が関ビル7階会議室 16:30終了予定)

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

記事#61 知っていますか?子宮頸がんワクチン薬害を ~被害者とその家族から聞く~

October 26, 2019

令和元年11月17日(日)13:30~15:30(13:00受付)

場所 ウェルとばた8階81会議室

    北九州市戸畑区汐井町1-6

問合せ 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会 福岡支部代表 梅本

数年前、多くの中高生が子宮頸がんワクチンを接種しました。その後、頭痛や関節痛など体中に激しい痛み、痙攣や記憶障害などの症状が現れるようになりました。症状を訴えている人に「心の問題だ」「思春期特有の症状だ」「気のせいだ」と厚労省や製造販売した海外の製薬会社は言い、ワクチンを売り続けています。

子宮頸がんワクチンは他のワクチンに比べ副作用出現率が突出しています。現在、治療方法が分からない状態が続き、健康被害は治まっていません。なぜ、彼女たちが被害にあったのか、当事者やご家族のお話を聞きながら。その経緯と問題を考えたいと思います。

記事#60 HPV(子宮頸がん)ワクチン被害を考える

October 26, 2019

勉強会のお知らせ

2019年11月17日(日)

横浜市中区山下町「産業貿易センター」B1F 102号室 13時開場

13時30分~公開学習会

学習会詳細 1部

1、HPVワクチン訴訟弁護団の服部弁護士 「訴訟の進行状況について」

 

2、江戸川大学メディアコミュニケーション学部隈本邦彦先生

https://www.edogawa-u.ac.jp/colleges/d_massmedia/teachers/index6.html

「HPVワクチン問題の基礎と最新情報について」

 

3、新日本医師協会顧問の岩倉政城先生 http://shinikyo.com/guide.html 「無理矢理抗体価を上げる三回の筋肉内注射」~これをワクチンなどと言ってはいけない~(仮題)  

 

~休憩~

 

2部

被害者たちの状況説明や、参加者との交流等

​この勉強会は、HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークと全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会との合同学習会です。

October 19, 2019

2019年10月16日(水)、福岡地方裁判所で、HPVワクチン薬害九州訴訟第13回口頭弁論期日が開かれました。  

開廷前には、秋晴れの空の下、裁判所正門前において門前集会を行いました。  

遠路傍聴にお越し下さった、大分HIV訴訟を支える会/大分ともに歩む会の山崎兼雄さんからは、大分でもHPVワクチン被害者を支える会を立ち上げて、この訴訟を支援していきたいとの心強いメッセージをいただきました。 大阪弁護団の小山優子弁護士は、アメリカ視察によって世界にも多くの被害者がいるが声をあげられない人が多いことがわかった、私たちの頑張りで世界の被害者も救われるので頑張っていきましょうと挨拶しました。  

 

また、薬害肝炎訴訟の原告の方からは、自分たちも周囲から支えられて今日がある、支援をこれからも頑張るぞ!との力強い言葉をいただきました。

 

法廷では、まず、九州弁護団の小出真実弁護士より、米国のHPVワクチン薬害の被害者遺族である、エミリー・ターセルの陳述書の内容を口頭で説明しました。  

 

2008年6月、米国メリーランド州在住の女子大学生であったクリスティーナ・ターセルは、ガーダシルの接種後から不整脈を生じるようになり、3回目の接種を受けた18日後に21歳で死亡しました。  

クリスティーナは、高校・大学を通じて成績優秀で、大学ではスタジオアートを専攻し、野球やテニスなどをプレーする活発な女性でした。ワクチン接種前は健康に問題はなく、運動競技に参加する際の検査でも心機能の異常を指摘されたこともありませんでした。  

しかし2007年11月に2回目のガーダシルの接種を受けた後に心電図検査で異常が指摘され、関節痛も訴えるようになりました。  

そして2008年6月の3回目の接種の後は強い疲労感や、めまい、立ちくらみといった症状を訴えるようになり、18日後にはベッドで死亡した状態で発見されました。  

こうしたクリスティーナの死に関する経緯は、米国内において昨年9月に出版された『The HPV Vaccine on Trial』という書籍においても、詳しく紹介されています。  

クリスティーナの母であるエミリーは、米国のワクチン健康被害補償プログラム制度(VICP)の下で米国保健福祉省を相手とした補償請求を連邦請求裁判所に提起しました。その後8年にわたる審理を経て、昨年8月には裁判所が死因はガーダシルの副反応であることを認定し、その判断が確定しました。訴訟の過程では著名な免疫学者や循環器内科医らが、ガーダシルと致死性不整脈との関係を医学的に説明しています。  

エミリーはVAERSという副作用報告システムに対してクリスティーナの死を報告しましたが、食品医薬品局(FDA)や保健福祉省の疾病予防管理センター(CDC)は十分な調査を行おうとしませんでした。  

また、ガーダシルの製造販売を行ったメルク社は、クリスティーナの死因はウイルス感染によるものであるとVAERSに報告していましたが、エミリーが調査したところ、病院関係者からは、ウイルス感染が死因だとメルク社に説明したことはないという回答が戻るなど、死因がウイルス感染とされた経緯は全く不明のままでした。しかしその後もメルク社は報告内容を訂正していません。  

 

弁護団からは、こうした経緯を報告したエミリーの陳述書に基づき、VAERSに集積された情報が不正確なものであることを説明し、VAERSに集められた情報には信頼性が欠けており、これらを根拠とする被告らの反論は信用に足らないものであることを指摘しました。  

 

続いて九州弁護団の佐川民弁護士が、緊急促進事業を開始した当時、被告国がHPVワクチンの危険性を十分認識していたことについて説明を行いました。  

実は、緊急促進事業によってHPVワクチンの接種が積極的に勧められる前の時点で、すでに海外の主要なメディアにおいては、このワクチンの安全性に対する様々な疑問が報じられていました。とりわけアメリカでは、上記のクリスティーナの死亡例をはじめとする多数の重篤な副反応症例が報告されたことによって、先行して社会問題化していたのです。  

さらに日本国内でも、サーバリックスの市販開始直後の半年間の調査で、30例のHPVワクチン接種後の重篤な副反応症例が発生したことが判明していました。 GSK社作成「サーバリックス市販直後調査最終報告」p.1より抜粋。市販直後の半年で30例の重篤例が発症していました。 GSK社作成「サーバリックス市販直後調査最終報告」p.1より抜粋。市販直後の半年で30例の重篤例が発症していました。  

これは接種100万人あたりでは約272人という頻度であり、他のワクチンに比べて桁違いの値です。 同報告書p.3より(同報告書に記載された副反応種類別件数一覧の一部です) 同報告書p.3より(同報告書に記載された副反応種類別件数一覧の一部です)  

また、症状からの回復を確認できない副反応症例が一定数存在していることも報告されており、被接種者の訴える症状が一過性の副反応に過ぎないと説明できる状況にはないことも明らかとなっていました。  

このように、サーバリックス市販開始後の日本国内の情報だけでもHPVワクチンの危険性は明白であったのに、こうした内外の情報を無視して緊急接種促進事業を進め、さらには定期接種に組み込んでいった被告国が、被告GSK・被告MSDとともに重篤な副反応被害について責任を負うべきであることは明らかです。  

 

期日終了後に弁護士会館内で開催した報告集会では、多数の支援の方から、原告とその家族に向けた、暖かく、そして力強い励ましの言葉をいただきました。  

こうした応援の声に応えるように、参加した原告らも、自身の被害状況や法廷の様子についての感想などを、自分の言葉で語りました。  

ある原告は、この日の被告MSDの意見陳述に対する感想として、自分を一生懸命治療をしてくれている先生のことを悪く言われるのが本当につらかったと、時折涙で言葉を詰まらせながら、その悔しさを来場者に語りました。 その姿に対し、薬害スモンの原告である草場佳枝さんは、自分たちも裁判では人格を否定されることを言われ続けつらかったが、それでも毎回裁判に出ていって頑張れたのは支援して下さる方がいたからだ、一緒に頑張って行きましょうと、あたたかく励まして下さいました。  

集会の最後には、九州原告1番の母である梅本邦子(九州原告団代表)から、今年11月17日の午後1時30分から、北九州市内で、勉強会「知っていますか?子宮頸がんワクチン薬害を~被害者とその家族から聞く~」を開催することをご案内しました。会場は、ウェルとばた8階81会議室(北九州市戸畑区汐井町1-6)です。  

詳細は追ってご案内しますが、是非ご参加下さい。  

HPVワクチン薬害九州訴訟の次回の口頭弁論期日は、2020年1月20日(月)午後2時からです。  

是非傍聴におこしください。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

October 19, 2019

2019年10月10日(木)、HPVワクチン薬害名古屋訴訟第12回口頭弁論期日が開かれました。  

当日は、秋らしい晴天にも恵まれ、午前10時30分頃から、支援に駆けつけてくださった方々とともに名古屋駅前の街頭に立ち、HPVワクチンの副反応被害の実態を訴えながら、期日の告知を行いました。  

 

この街頭リレートークには、岐阜県各務原市の杉山元則市会議員も応援に駆けつけて下さいました。自治体の関係者としてHPVワクチンの接種を推進してしまったことへの思いを率直にお話下さいまして、本当にありがとうございました。  

 

リレートークと並行して、HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークのFacebookページにつながるQRコードが掲載されたポケットティッシュを配りました。30分ほどの間に500個近くを受け取っていただくことができました。  

 

リレートーク中には、足を止めて聞いて下さる方や、メッセージボードの内容を写真で撮影して下さる方もいらっしゃいました。HPVワクチン薬害の実情を知って欲しい!という思いを持って多くの方に情報を伝えていくことの大切さを、あらためて感じることができました。  

 

法廷が始まる前には、名古屋地方裁判所の前で期日前集会を行いました。  

今回の法廷にも、暖かくこの裁判を見守り続けて下さる支援者の皆さんが多数傍聴のためにご来場下さいました。体調不良をおして期日に出席している原告さんにとって、傍聴席からの励ましの視線が、本当に大きな心の支えとなっています。  

HPVワクチン薬害訴訟東京弁護団の牧山秀登弁護士からは、東京訴訟でも大勢の支援者に支えられながら大勢の原告さんが訴訟に参加していることを報告しました。  

 

神田沙也加HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク世話人(薬剤師)からは、薬を扱う者として、個々の患者さんの被害実態に目を向けていくことが重要と考えていることを、来場者に伝えました。  

 

大勢の支援者とともに名古屋地裁に入廷した後、午後2時より、1階の1号大法廷において、第12回口頭弁論期日が開かれました。  

 

今回の法廷では、名古屋弁護団の本多亜希弁護士が、HPVワクチンを製造販売した被告GSK・被告MSDと、積極的に接種を推奨した被告国が接種を受ける人に提供した情報には、著しい不備があったことを説明しました。  医薬品を使用可能にするには、有効性と危険性に関する情報が正確に提供される必要があります。特にワクチンは、健康な人に使用される医薬品ですので、接種を受けるどうか自分で適切に判断できるだけの、正確で十分な内容の情報が提供される必要があります。  

しかし被告GSKが製造販売したサーバリックスの添付文書は、HPVワクチンによる急性散在性脳脊髄炎(ADEM)や中枢神経系の脱髄といった、自己免疫疾患を含む重篤な副反応症例がすでに海外で報告されていたことを踏まえた内容となっていませんでした。  

国内でサーバリックスの製造販売が承認された後、少し遅れて被告MSDのガーダシルが承認されるまでの間には、海外の副反応症例が更に積み上がっていました。  

またガーダシル承認までの間には、被告GSKが日本国内で先行販売したサーバリックスによる重篤な副反応症例も報告されていましたが、ガーダシルの添付文書に記載された情報も極めて不十分なものでした。

 HPVワクチンの危険性を踏まえれば、そもそもサーバリックスやガーダシルの製造販売が承認されてはならなかったことは、すでに原告の側から主張を尽くしていますが、国がこうした不備のある添付文書を前提として製造承認をしたこと自体によっても、国家賠償責任が生じます。  

しかも被告国は、緊急促進事業を通じて、巨額の公費を投じながらHPVワクチンの接種を推進しました。その際に国が中高生やその保護者に提供した情報も、上記スライドのように極めて不十分なものでした。  このように被告国自身が十分な情報提供を怠ったため、国の接種推進政策の下で実際にHPVワクチン接種を担当することとなった市町村が、接種対象者や保護者に提供した情報にも、著しい不備が生じてしまいました。  

個別の自治体が接種対象者に送付した文書の中には、 「予防接種後、腫れたり熱が出たりしても、それは胎内でウイルスと戦う抗体をつくろうとがんばっているから。」 「通常は数日で治るから大丈夫!!」 と書かれたものもありました。  

こうした説明を読んでHPVワクチンの接種を受けた原告らは、接種から7~8年を経た今も、重篤な副反応被害で苦しみ続けています。  

このような被害が放置されてよいのでしょうか?  

今回法廷で説明した被告GSK・被告MSD・被告国の情報提供上の責任の内容については、期日後の報告集会でも、スライドを上映しながら要点の解説を行いました。  

そして報告集会では、支援ネットワークのみなさんをはじめ、支援に駆けつけて下さった方々から、たくさんの激励のコメントをいただいたほか、各地弁護団から、地元の訴訟の状況などを説明しました。  

 

さて、10月20日には、午後1時30分より名古屋市内の鯱城ホール(伏見)において、第21回薬害根絶フォーラムが開催されます。全国の薬害被害者団体が年に1回一堂に会して薬害再発防止を訴える会合ですが、名古屋で開催されるのは今回が初めてです。HPVワクチン薬害訴訟全国原告団も、主催者である全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)のメンバーとして参加します。  

今回のフォーラムは、現在訴訟中のHPVワクチン薬害に焦点を当てた企画構成となっており、当日は落合晴香さん(名古屋訴訟原告12番)と谷口鈴加さん(名古屋原告団代表・名古屋原告1番母)も登壇します。  

是非大勢の方にご参加をいただければと思います。  

 

次回の名古屋訴訟は2020年1月23日午後2時開廷です。当日は午前10時30分から名古屋駅桜通口ロータリーで街頭リレートークも行います。

 

どうか引き続きご支援下さい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

記事#57 延期のお知らせ 10月13日(日)HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク第3回総会 延期

October 10, 2019

予定をしておりましたHPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク

第3回総会ですが台風19号により延期となりました。

ご予定頂いていた皆様には、大変申し訳ありませんでした。

日時:未定

場所:未定 

   日程、場所が決まり次第、お知らせします。

記事#56 2019年10月13日(日)HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク第3回総会のお知らせ

October 07, 2019

HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク第3回総会では、

横田俊平医師(横浜市立大学名誉教授)による特別講演も

予定しています。

演題「HPVワクチン接種後の症状と日本の医療」

日時:10月13日(日)14時~(終了後懇親会を予定)

場所:アリアル会議室ANNEX

   東京都品川区西五反田1‐3‐8五反田御幸ビル2階 

   詳しくは弁護団ホームページをご覧ください。

October 02, 2019

2019年10月16日(水)はHPVワクチン薬害九州訴訟第13回口頭弁論期日です

■日時:2019年10月16日(水)14時~15時30分

■場所:福岡地方裁判所101号法廷  福岡市中央区六本松4丁目2番4号  (市営地下鉄六本松駅から徒歩約3分) ※裁判所が移転しました。ご注意下さい。

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:13時10分(裁判所門前応援リレートーク開始時刻)

○場所:福岡地方裁判所前

当日は、原告と弁護団からの意見陳述等が予定されています。

是非傍聴にお越し下さい。

傍聴者が多く法廷に入りきらない場合には先着順になりますのでご了承ください。

裁判終了後は、15時30分頃から福岡県弁護士会館(裁判所から徒歩30秒)にて、

報告集会を予定しています。こちらも併せてご参加下さい。

【当日のスケジュール】

13:10裁判所正門前で門前集会(リレートーク)

14:00  第13回口頭弁論期日開始(~15:30ころ)

15:30頃 報告集会開始    

(場所:福岡県弁護士会館 福岡市中央区六本松4丁目2番5号)

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

October 02, 2019

2019年10月10日(木)はHPVワクチン名古屋訴訟第12回口頭弁論期日です

■日時:2019年10月10日(木)午後2時~午後3時30分

■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷)

■サポーター・傍聴希望者集合

○時刻:午後1時00分(期日前集会を行います)

○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)      

名古屋市中区三の丸1-4-1

 午前11時より、JR名古屋駅桜通口のロータリー付近にて街頭行動も行います。

是非ご参加を! 傍聴人入廷開始(午後1時30分)

※入廷は先着順ですのでご留意下さい。

裁判終了後には、桜華会館(名古屋地裁南側すぐ)で報告集会を行います。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

September 14, 2019

 次は私が誰かの支えになりたい~

2019年9月12日(木)、残暑というには強すぎる陽射しの中、HPVワクチン薬害大阪訴訟第12回口頭弁論期日が開かれました。  

期日に先立って、今回も淀屋橋駅前において、弁護団が期日への参加を呼びかけるビラ配りを行いました。  HPVワクチン薬害訴訟に注目し、取材を続けている関西大学社会学部の学生さんたちも、撮影と応援に駆けつけてくれました。  

今回の期日も、大変暑い中にも関わらず、多くの支援者が駆けつけてくれました。傍聴希望者の中には学生さんらしい方が多く見られました。

本日の法廷では、大阪原告9番さんの意見陳述と弁護団によるプレゼンテーションが行われました。  

 

原告9番さんは、まず、HPVワクチンの接種を受けることになったきっかけから話し始めました。  

中学1年生の時に、学校から手紙を渡され、担任の先生から「必ず3回受けるように。期限までに受けると無料だが期限を過ぎると5万円が必要になる。ワクチンを受けることで子宮頸がんを予防できる。」と説明され、ワクチンを受けることを決めたそうです。  

1回目と2回目の接種後、いずれも高熱、腕の痛み、しびれ、頭痛、吐き気等が起こり、3回目を受けたくないと親に訴えましたが、「3回受けないと効果がないから」と聞いていたこともあって、渋々3回目の接種を受けました。  

3回目の接種後は、1回目と2回目の接種後の症状に加えて、顎の痛みがひどく、口が開けられなくなり、食事はスプーンで流し込めるものしか食べられなくなりました。首の痛みもひどく整形外科に通院しました。右半身の麻痺症状や痛み、だるさから登校にも支障が生じるようになりました。  

学力低下で家庭教師に来てもらうようになったのですが、その家庭教師は、あまりにも簡単な計算ができない原告9番さんを見て、脳の病気ではないかと疑い、両親に大きな病院での診察を勧めてくれました。しかし、脳外科でも異常は見つかりませんでした。  

その後、全国に同じような症状で苦しむ子がたくさんいることを知り、HPVワクチンの副反応かもしれないと考えて役所に相談したところ、そこで勧められたHPVワクチンの副反応に対応しているという病院に入院しました。しかし、入院後のトイレに歩行することもできず車椅子を希望した原告9番さんに医師がかけた言葉は、「演技をしてるんじゃないの?」というものでした。この言葉を聞いて、原告9番さんはベッドの上で悔し涙を流したそうです。  

その後、幸いにも原告9番さんは、HPVワクチン被害について理解のある医師に出会うことができ、その医師の下で治療を受けました。症状のいくつかには改善が見られたものの、現在も割れそうなほどに痛む頭痛や吐き気、体のしびれ、記憶力低下、食べ物アレルギー、排尿困難、腹痛、過呼吸などの症状が残っており、こうした症状となんとか上手くつきあいながら生活しています。  

原告9番さんは、当初受診した病院等での心無い医師の言動や、周囲の無理解に傷つき、様々な症状を抱えて辛い日々を過ごしましたが、理解のある医師に出会い治療を受けながら、前向きに進もうとしています。  最後に、原告9番さんは、これまで支えてくれた家族への感謝の言葉を綴り、「次は私が誰かの支えになりたい。まだ全国で苦しんでいる人がたくさんいます。その人たちを一日も早く助けてあげてください。私の願いはそれだけです」と述べて意見陳述を締めくくりました。  

 

大阪弁護団の甲斐みなみ弁護士が担当したプレゼンテーションでは、本件ワクチンが異例の拙速さの中で承認され、十分な審議を経ずに緊急促進事業が開始された背景には、被告企業らの莫大な資金量を背景にした政府や各種団体に対する働きかけがあり、

また、医薬品の法規制を潜り抜ける巧妙な広告宣伝活動が存在したことを明らかにしました。

被告GSKと被告MSDは、大量の資金を医師や団体に提供して、一般消費者に向けて子宮頸がんが恐ろしい病気であるということを強調し、HPVワクチンのマーケティングを推し進めました。 法廷外企画でも法廷で行ったプレゼンテーションの内容を説明しました 法廷外企画でも法廷で行ったプレゼンテーションの内容を説明しました  HPVワクチンについて被告企業らが行った広告宣伝は、医療用医薬品の一般向け広告を禁止する法規制を巧みに潜り抜ける方法で行われ、大規模かつ徹底的なものでした。しかも、こうして行われた広告宣伝の中では、ワクチンの危険性などについて正確な情報は伝えられていませんでした。  

原告らは、このような方法でHPVワクチンを広告宣伝した被告GSKと被告MSDには、実際にワクチンの接種を受けようとする人に対し、HPVワクチンの危険性についての正しい情報や、有効性の程度が限られることを正確に伝えるべき義務があったと主張しました。

 

期日終了後は、大阪地裁の記者クラブにおける弁護団会見と並行して、東梅田の会議室に場所を移して報告集会を行い、様々な大学に所属する学生の方も大勢参加して下さいました。  

報告集会でも、こうした若い支援者のみなさんから、これまで報道でしか接したことがなかったHPVワクチン薬被害の実情を大阪原告9番さん本人の言葉で聞いたことの重みや、法廷で精一杯の勇気を振り絞って意見を述べた原告9番さんへの敬意についての発言が相次ぎました。

報告集会会場には大勢の支援者が集まって下さいました 報告集会会場には大勢の支援者が集まって下さいました

 

次回の大阪訴訟期日は2019年12月3日(火)午後2時開廷です。  

是非引き続き大勢の方が傍聴に参加して下さることを願っています。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

September 14, 2019

2019年9月11日(水)、HPVワクチン薬害東京訴訟の第11回期日が開かれました。  

今回も開廷に先立ち、支援者と弁護団とで有楽町マリオン前で街頭行動を行い、期日傍聴を呼びかけました。

 

HPVワクチン薬害訴訟を支える会・北海道の浅川身奈栄さんからは、将来の子宮頸がんを防げると思ってワクチンを打った多くの中高生の女性が、高校を中退したり、進学を諦めてしまっているという現実があることを訴えました。

 

HPVワクチン訴訟東京支援ネットワークの藤竿伊知郎さん(薬剤師)は、この裁判は、被害の状況を伝えること、そして被告企業と国の責任を明らかにすること、さらにはいま現在苦しんでいる多くの被害者のために医療体制を整えてもらうことに目的があることを説明しました。  

 

午後1時からは裁判所前でリレートークを行いました。  

 

東京弁護団の阿部哲二弁護士からは、7月19日の追加提訴で全国の原告数が132名となり、東京訴訟の原告数は61名に達したことを報告し、多くの被害者が勇気を振り絞って国とGSK・MSDの責任を追及する裁判に参加していることを説明しました。

 

東京訴訟原告の金澤佑華さんは、痙攣と失神を繰り返してしまうことが原因で高校を退学せざるを得なくなり、小さい頃からの看護師になりたいという夢を諦めなくてはならなくなったという被害体験を語りました。金澤さんは、こうした被害が実際におきていることを知ってほしいという思いで裁判に参加したことを、傍聴に集まった支援者のみなさんに伝えました。  

 

裁判所に同行した金澤さんの母は、接種したころに戻れるなら絶対に打たせることはなかったのに、当時HPVワクチンを何の疑いもせず娘に打たせてしまったことを後悔しているという、被害者の親としての切実な心情を語りました。  

 

支援者として傍聴に参加した学生さんからは、HPVワクチン再開に向けた動きがあるのは、まだまだ支援活動が足りていないからだと感じており、引き続き被害者のみなさんを支えて頑張っていきたいという、頼もしい決意表明の言葉をいただきました。  

 

午後2時に開廷した口頭弁論では、東京原告4番さんが意見陳述を行いました。  

4番さんは、小学生のころから薬剤師になるのが夢で、中学受験では志望校である私立の中高一貫校合格し、中学では吹奏楽部でサックスを担当するなど、学校に行くのが楽しみな毎日を過ごしていました。  

しかし中学生のときにサーバリックスを接種したことで、彼女の日常は奪われてしまいました。接種を受けた後には膝の関節の痛みを感じるようになり、その後も様々な症状が出現し、不随意運動や感覚過敏、睡眠障害といった深刻な症状のために、高校1年で学校を中退せざるを得なくなってしまいました。中退後も4番さんは薬剤師となる夢を諦めることなく、高卒認定試験に合格して通信制の短期大学に入学しましたが、今でも様々な症状に苦しめられています。 「副反応の危険性を知っていれば、このワクチンは打たなかったし、今頃は薬学部に進学して頑張って勉強していたと思います。本当に悔しいです。」 「だから私は、同じような被害にあう人が出ないように、ワクチン接種後に体調が悪くなったという事実を伝えています。それなのに、なぜワクチンによる副反応であることを認めてもらえず傷つけられなければならないのでしょうか。」 「裁判官の方には公平な立場で判断して欲しいですし、公平に判断してくださると私は信じています。」  4番さんは自身の思いを、3人の裁判官に直接伝えました。  

 

続いて東京弁護団の山本大地弁護士が、緊急促進事業が行われるようになった当時には、すでに国内外で本件HPVワクチンの危険性を示す知見が集積していたことについて、裁判官にスライドを示しながら意見陳述を行いました。  

山本弁護士は、まず、海外においても極めて多くのHPVワクチン接種後の有害事象報告が報告されており、アメリカでは2009年の段階で、32の死亡例を含め、ワクチン接種10万件あたり52.9件の有害事象報告がなされていたことや、メディアや論文でもHPVワクチンの危険性が問題視されて社会問題化していたことを説明しました  そして日本においても、製薬会社と医療機関による症例報告(ケースカード)で様々なワクチン接種後症例が報告されており、神経障害が疑われる重篤な副反応報告例が複数あったことを説明しました。  

山本弁護士は、被告らはこうした知見を適切に評価しておらず責任を免れないと主張した上で、これ以上、将来ある若い女性たちに、人生を狂わせる深刻な副反応被害を生み出してはならないと述べて意見陳述を締めくくりました。

 

口頭弁論終了後に弁護士会館で開催された報告集会には、原告ご本人、ご家族、支援の方々など、多くの皆様にご参加いただきました。  報告集会では、はじめに、木下正一郎弁護士と水口瑛葉弁護士が、当日の法廷でのやり取り、原告・被告双方の主張や意見陳述の内容を説明しました。

報告後には、意見陳述を行った原告番号4番さんの母や他の原告さんから、口頭弁論の感想やメッセージをいただきました。原告ご本人やご家族たちがお互いに励ましあう言葉には、原告・家族・支援・弁護士それぞれが大きく勇気づけられました。  

原告の皆さんやご家族の声が伝わり、裁判を闘っていく原動力をより一層強くした報告集会でした。

 

次回は2019年11月25日(月)午後2時開廷です。これまでの期日は水曜日でしたが、次回は月曜日ですので、どうかご留意下さい。  

また次々回は2020年2月26日(水)午後2時開廷と指定されました。  

是非引き続きご支援下さい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

記事#51 HPVワクチン薬害東京訴訟第11回期日、大阪訴訟第12回期日のお知らせ

August 16, 2019

9月11日(水)は HPVワクチン薬害東京訴訟第11回期日です

■日時:2019年9月11日(水)14時~15時15分

■場所:東京地方裁判所103号法廷 (東京都千代田区霞が関1-1-4)

■集合時間:13時10分(裁判所門前集会開始時刻)

東京傍聴案内PDFは画像をclick

※当日11時00分から有楽町マリオン前にて裁判傍聴を呼び掛けるチラシ配り

も行いますので, こちらもぜひご参加ください。 

 

9月12日(木) はHPVワクチン薬害大阪訴訟第12回期日です

■日時:2019年9月12日(木)14時~16時

■場所:大阪地方裁判所本館2階大法廷(202号法廷)

■サポーター・傍聴希望者集合 ○時刻:13時00分

○場所:大阪地裁本館南側玄関前

傍聴希望者は13:00までに裁判所本館南側玄関に集合して下さい。

大阪傍聴案内PDFはこちら⇩をclick。

2019年7月19日(金)

本日、HPVワクチンの接種で被害を受けた女性12名が、国とグラクソ・スミスクライン社、MSD社を被告として、東京地方裁判所と大阪地方裁判所で提訴しました。

 2016年7月27日に全国4地裁に一斉提訴しましたが、本日の提訴が東京訴訟・大阪訴訟ともに第3次提訴であり、全国の原告数は132名となりました。

 また本日の提訴で、初めて東北地方在住の被害者が原告に加わりました。

 梅雨の晴れ間に恵まれた東京地裁

東京地裁に入廷する新規原告と東京原告団・東京弁護団

 原告総数61人となった東京の提訴後会見では、まず、全国弁護団共同代表の水口真寿美弁護士から、東京・大阪3次提訴にあたっての全国原告団・全国弁護団の声明を発表し、この訴訟を通じた被告らの法的責任の明確化と治療法の開発等を含む真の被害回復に向けた、社会からの支援を呼びかけました。

弁護士会館内で行われた東京提訴後会見

 続いて本日の提訴で東京原告59番となった宮森未琴さんが、自らが体験してきた被害の実情を説明しました。

会見で被害の実情を語る宮森さん

 宮森さんはサーバリックスの2回目の接種後から足のしびれや倦怠感が続くようになり、これまでになかった喘息症状も出現して何度も入院を余儀なくされました。また、頭痛や腹痛、全身痛も悪化し、シャワーが体にあたるだけでも、針などがチクチクと降りかかってくるような痛みを感じるようになりました。

 高校には何とか進学しましたが、体調不良から授業についていくことが難しく、看護師になるという夢はあきらめざるをえず、大好きだった吹奏楽をも続けることができませんでした。

 高校は学校の理解の下で保健室登校といった努力を重ねて卒業できましたが、進学は諦めざるを得ず、就職を選択しました。しかしめまいや吐き気といった症状は悪化して仕事は続けることは難しくなり、現在19歳となった宮森さんは、フルタイムで働くことができないためアルバイトをして生活しています。

 今日の会見で、宮森さんは、将来に対しては不安しかないけれども、さらに自分たちのように辛い思いをする人が増え続けないように、声を上げられない仲間のためにも裁判に参加しようと決意したと話ました。

私の中学、高校時代を返して下さい。私達被害者は、お金じゃ買えない大切な物を、幾度となく、なくしてきてるんです

 そう語った宮森さんは、自分たちの症状を副反応と認めて治療法が研究され、より安全な子宮頸がんワクチンを開発されることが今の自分の望みであると記者に伝えて、会見での発言を終えました。

 会見には、同じく今回提訴した東京原告56番さんの母も出席し、娘の被害の実情を説明しました。サーバリックスを3回接種した後に生理不順や多汗症、めまいといった症状に苦しむようになった56番さんは、大学で栄養学を学ぶという夢を諦めざるを得ませんでした。20歳となった今も、一日中寝たきりの日々が続いています。56番さんには高次脳機能障害も出現しており、人の話を聞いていても声が音として聞こえてくるだけで、言葉の意味が理解できず、まるで外国にいるように感じることがあると、母に話すそうです。

「親である私達家族は、ただひたすら元の体に戻して欲しいことだけを望んでいます」

 56番さんの母は、このように述べて被害者への支援を呼びかけました。

 

 東北地方在住の被害者として初めて提訴した原告62番さんは、日常生活のほぼすべてに介助が必要なほど重い症状を抱えています。それでも原告62番さんは、一言だけでも自分で被害を訴えたいと願い、今日の提訴行動に参加するために上京を予定していましたが、体調がさらに悪化したため、参加することができませんでした。

 会見では、62番さんの母から託されたコメントを担当弁護士が朗読しましたが、その中では62番さんが「被害をなかったことにされたくない、自分としても裁判で証明していかないといけない」と言って裁判に加わることを決意したことが紹介されました。

 本日は大阪訴訟でも新たに3名の原告が加わり、大阪訴訟の原告総数は25名となりました。 

大阪地裁に入廷する大阪原告団・大阪弁護団

提訴後の会見に臨む児玉三紀子大阪原告団代表(大阪原告18番児玉望美さんの母)

 既に提訴している大阪訴訟原告やその家族も一緒となって大阪地裁に入廷して訴状を提出し、記者会見を行いました。

 大阪弁護団からは、第3次提訴原告本人のコメントを紹介するとともに、第1次提訴から3年を経て、今なお被害者の救済が置き去りにされている現状を訴えました。

 また記者会見には、児玉三紀子大阪原告団代表(大阪原告18番児玉望美さんの母)とともに、第1次提訴の原告2番と第2次提訴の原告19番も参加して、現在も抱えている辛い症状について
 「いつも体調が悪いから、風邪を引いても気づくこともできない」
 「今も腰が、背中が痛い。突然耐えられない腹痛も来る」

と説明しました。

また、これまでの被告企業や被告国の応訴態度については、
 「提訴して3年、被告企業は、国はずっと同じ主張を繰り返している」
 「早く治療法を見つけてほしい。少しでも良いから寄り添ってほしい」
と訴えました。

 本日の東京・大阪3次提訴にあわせて公表された全国の原告の声を集めた文集は、東京と大阪の会見で配布しましたが、弁護団では、名古屋地裁・福岡地裁の各記者クラブにも配布し、被害は今なお続いていることを記者に説明しました。

名古屋地裁司法記者クラブで文集を紹介する高岡伸匡名古屋弁護団事務局長(右)

 あらたな原告を迎えた全国原告団と全国弁護団は、HPVワクチン薬害問題の早期解決に向けて、団結して努力を続けていきます。今後ともご支援をよろしくお願いします。

2019/07/17

大好きな高校を辞めなければならなかった~HPVワクチン薬害九州訴訟第12回口頭弁論期日  

今日の福岡は幸いにも梅雨の中休みで雨に降られることなく、午後1時から門前集会を行うことができました。  

 

今日の法廷で意見陳述が予定されている原告15番さんからは「思いのたけをぶつけてきます」という力強い決意表明がありました。集まった支援者のみなさんからは「後ろで見守っているよ」、「応援しているので、勇気をもって裁判長に訴えて!」といった暖かい励ましの言葉をいただきました。

 

集会で意見陳述に向かう意気込みを語る九州原告15番さん

集まった支援者のみなさんからは「後ろで見守っているよ」、「応援しているので、勇気をもって裁判長に訴えて!」といった暖かい励ましの言葉をいただきました。  

 

こうした声に支えられて、午後2時少し前に開廷した101号大法廷では、原告番号15番さんが3人の裁判官と向かい合い、意見陳述を行いました。  

 

15番さんは中学1年のとき、学校でHPVワクチン接種を勧めるプリントの配布を受けたことをきっかけとして、同級生とともに何の疑いも感じることなく接種を受けました。その後半年ほどすると頭痛などの症状が出現するようになり、中学2年の夏には症状が悪化し、ハンマーで殴られるような頭痛だけではなく、雨の中、路上で失神した状態を近所の人に発見されたこともありました。  

 

そうした中でも、15番さんは外交官になりたいという夢を持って私立高校に特待生として入学しましたが、高校1年の2学期からは大学病院を受診するようになりました。3学期には足が痺れて動かなくなり、春休みには入院加療を余儀なくされました。何とか高校2年に進学することはできましたが、特進クラスに残ることはできず、特待生の資格も失ってしまいました。大好きな学校だったのに、体調不良で登校することができず、出席日数が足りなくなって留年が決まりました。そして、15番さんは治療に専念するために高校を2年で中退することを余儀なくされたのです。  

その後15番さんは高校卒業認定試験に合格して大学に進学しましたが、最近ではてんかん様の発作も出現するようになり、20歳となった今も体調に不安を抱えたままの生活が続いています。  

1楽しく充実していた高校生活を途中で終わらせなければならなかった時のつらさ。前向きに励ましてくれていた母が、初めて涙を見せたときのこと。過去を振り返って15番さんが声を詰まらせる姿を、大勢の傍聴人が静かに見守りました。  

 

最後に15番さんは、被告らに対し、一日でも早く治療法を確立してほしい、被害から逃げずに向き合ってほしいと訴えて、意見陳述を終えました。

 

報告集会で弁護団意見陳述の内容を説明する中山弁護士 報告集会で弁護団意見陳述の内容を説明する中山弁護士  

続いて弁護団からは、中山篤志弁護士より、被告GSKと被告MSDが国とともに不法行為責任を負うことについて意見陳述しました。中山弁護士は、被告企業らが実施したTVCMを例に挙げ、子宮頸がんの啓発という外形を装いながら、子宮頸がんの危険性を過度に強調して自社製品のはかるという不当なマーケティング活動が展開されたことを説明し、医薬品の安全を守るべき立場であるはずの被告企業らが繰り広げた不当なロビー活動やマーケティング活動の実態をわかりやすく説明しました。  

 

期日終了後に弁護士会館で行われた報告集会では、まず15番さんに法廷での意見陳述を終えた感想を話していただきました。高校を中退しなければならなかったことについて司会者から問われると 「高校の中退については受け入れるしかないし、過去を振り返ってもしょうがない。その時の自分では送ることができなかった人生を今送っていると思うようにしている」 と答えてくれました。これまで幾多の苦難があったのだろうと思いますが、深刻な副反応被害を正面から受け止めて自分なりに咀嚼し、前向きに歩いていくことを決意した15番さんの発言に、勇気づけられた参加者も少なくないと思います。 「いまだに泣くこともあるし、悔しくなることもあるが、意見陳述を通して前向きに生きていることを知らしめたいという思いで法廷に立ちました。これからも心因性ではないということを訴えていきたい」  

こうした15番さんの思いは、きっと3人の裁判官にも届いたはずです。  

 

また中山弁護士からは、法廷での意見陳述に関連して、被告企業によるロビー活動やマーケティング活動は、これまでの数々の薬害被害者の方々による積み重ねの成果をくぐり抜けるような形で行われており、これ によって国の政策が望まれない形で著しく歪められてしまったことを、来場者に解説しました。  

 

本日も大勢の方に報告集会にご参加をいただき、傍聴席から法廷を見つめた感想などを語っていただくことができました。  

 

ハンセン病回復者の本当の人権回復と社会復帰に向けて共に歩む会大分の山崎兼雄さんからは、「15番さん、素敵な意見陳述でした。副反応が心因性によるものでないことは、原告の方々の家族が一番知っている。みな『あんなに元気だった我が子がこうなってしまった』と言っている。被告企業による主張は全くの自己矛盾だ」という力強い言葉をいただきました。  

 

HPVワクチン薬害訴訟を支える会九州の猿渡圭一郎共同代表(薬剤師)からは、「今日の被告企業らの意見陳述から、なりふり構わずロビー活動をして何とか儲けようとしている姿があぶり出されたのではないか。小さな学習会でも良いので、こうした事実を伝えていきましょう。15番さんをはじめ、これまで深刻な被害を話してくれた被害者の方々に敬意を表したい」という温かいお言葉をいただきました。  

 

最後に九州原告団代表の梅本邦子さん(九州原告1番梅本美有さんの母)から、「今日は自分たちが間違っていないことに確信を深めることができた。これからも後押しや応援をお願いします」と挨拶し、これからも続く闘いに向けた新たな決意を皆で固めて、集会を終えました。  

次回は2019年10月16日午後2時開廷です。引き続き是非傍聴にお越し下さい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

July 14, 2019

第2回HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク勉強会

HPVワクチン被害を知ろう

日時

2019年9月29日(日)

13時30分~15時30分

(開場:13時15分)

 

会場

イールーム名古屋駅前A

名古屋市中村区名駅3丁目12-14今井ビル5F(名古屋駅桜通口から徒歩5分)

 

入場無料・事前申込不要

案内チラシはこちら

 

【お問い合わせ先】

高岡・石塚法律事務所 TEL.052-212-8006

 

 

【当日のスケジュール】
(予定)


開会のあいさつ
HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク代表
長南謙一

(昭和薬科大学教授・薬剤師)

HPV ワクチンと子宮頸がんについての基礎知識
同ネットワーク世話人

神田沙也加

(薬剤師)

HPVワクチンの副反応の実情
名古屋訴訟原告より

弁護団報告
HPVワクチン薬害訴訟名古屋弁護団代表

堀康司

(弁護士)

原告団からの呼びかけ
HPVワクチン薬害訴訟名古屋原告団代表

谷口鈴加

(名古屋原告1番母)

HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークのご紹介

茶話会

 

第2回HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク勉強会のご案内

190929 nagoya-supporters.pdf

PDFファイル 342.9 KB

ダウンロードhttps://www.hpv-yakugai.net/app/download/7836161054/190929+nagoya-supporters.pdf?t=1563066568

2019年7月4日(木)、名古屋地方裁判所でHPVワクチン薬害名古屋訴訟第11回口頭弁論期日が開かれました。  

 

今回の期日からの新たな取り組みとして、この問題を少しでも多くの方に知っていただくために、名古屋訴訟支援ネットワークによる企画として街頭活動を行いました。  

 

当日は午前11時から名古屋駅前で街頭に立ち、メッセージパネルを掲げながら、HPVワクチンの問題点や被害の実情を知ってほしいと呼びかけました。  

 

梅雨の真っ只中で天候が大きく心配されましたが、幸いにも雨に降られることもなく、予定を順調に進めることができました。  

 

この日は、支援ネットや原告の皆さんの発案で、ポケットティッシュを配布しました。街頭に立ったのは30分ほどでしたが、原告さんと若い支援者の方で一緒に考えたデザインのポケットティッシュを、500個ほど配ることができました。差し込まれたチラシのQRコードを読み取ると、支援ネットワークのFacebookアカウントが表示される仕組みとなっています。  

 

中にはその場で早速QRコードを読み取って、支援ネットワークのFacebookのページにアクセスして下さったもいらっしゃいました。  HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークのFacebookアカウントは、下記のURLからもアクセスすることができますので、是非、多くの方にシェアしていただければと思います。  

 

HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク https://www.facebook.com/hpv.nagoya    幸い午後に入っても雨は降らず、午後1時からの期日前集会に集まって下さった大勢の皆さんとともに、名古屋地方裁判所に入廷しました。  

 

当日の法廷では、中根祐介弁護士より、被告GSKと被告MSDが、HPVワクチンの接種緊急促進事業と定期接種化について被告国とともに共同不法行為責任を負うことについて解説しました。  

 

幸いこの日はスライド上映設備のある裁判員裁判用の大法廷を使用できましたので、法廷内の画面にスライドを表示しながら、わかりやすく説明することができました。

 

医療用医薬品を一般市民に直接広告することは、医学的知識のない一般市民に悪影響を及ぼす危険があるため禁止されています。これは諸外国でほぼ共通する規制となっています。  

 

そのため、GSKやMSDも所属する業界団体である日本製薬工業協会(製薬協)は、製薬企業が一般向けの疾患啓発活動を行う際にも、医療用医薬品の広告活動と疑われないようにする必要があることを定めています。  

 

さて、被告GSKが2010年に放映した「しきゅうのお知らせ」というテレビCMでは、「な~んと女性の80%が」「子宮頸がんの原因ウイルスに感染」「でもね、予防~ワ~クチンできました~。さあ~しきゅうお医者さんへ」との内容で、HPVワクチンの接種を勧めています。  

 

このCMの中には、感染者すべてが子宮頸がんを発症するわけではないことや、副反応に関する情報には全く言及はありません。ワクチンを接種するかどうかを考える正しい判断材料が提供されないまま、ワクチンの接種を強く勧める内容となっているのです。  

 

また、サーバリックスという商品名は出てきませんが、当時流通していたHPVワクチンはサーバリックス1商品のみです。このCMは疾患啓発の体裁を取ってはいるものの、実質的には自社製品の宣伝広告活動に等しいものでした。  

 

ガーダシルはサーバリックスよりも承認が遅れた結果、後発商品として出発したワクチンです。このガーダシルを製造販売した被告MSDも、GSKと同様に疾患啓発の形を借りたテレビCMを流しています。  2012年のCMでは、GSKのCMと同様に、ワクチンによる副反応への言及はありませんでした。  

 

しかも「子宮頸がん予防ワクチンには、種類があります」ということを強調しています。わざわざ「種類があるんだよね」「へえ」というかけあいのセリフまで入っています。これは、先行品のサーバリックス以外にもガーダシルという自社製品があることについて注意喚起しようとするものです。  

 

このように、被告MSDも、啓発に名を借りて自社製品の宣伝広告活動に等しいマーケティングを大々的に実施していたのです。  

 

このような不当なマーケティング活動が堂々と行われる中で、原告はHPVワクチンを接種し、今も重篤な副反応被害に苦しみ続けています。  

 

被告国は、HPVワクチンの接種緊急促進事業の実施と定期接種化によって多くの被害者を生み出しました。被告国の責任は明らかです。  

 

そして、こうした被告国によるHPVワクチン事業に対し、被告GSKと被告MSDは、大量のワクチンを供給しただけではなく、こうした事業を実施するよう積極的なロビー活動を繰り広げ、さらには不当な広告宣伝活動を実施しました。両社がこのように危険なワクチンの接種を推進したことについて、被告国とともに共同不法行為責任を負うことは明らかです。  

 

法廷での意見陳述では、被告企業が所属する企業グループ(英GSK社・米メルク社)が数々の不当なマーケティングによる不祥事を起こした時期は、HPVワクチン薬害の発生時期と重なっていることも説明しました。  特に被告MSD自身が、2億円を超える金銭を日本国内の医療関係者に提供したことを理由として製薬協から会員資格停止処分を受けていたさなかに、ガーダシルの不当なプロモーションを本格化してHPVワクチンによる薬害被害者を生み出したことは、厳しい非難に値します。  

 

法廷での意見陳述を終えた後は、名古屋地方裁判所の司法記者クラブで会見を行い、こうした被告企業らの安全性を軽視した姿勢がHPVワクチン薬害を引き起こしたことを、メディアの方々に解説しました。  

 

法廷終了後、愛知県弁護士会館5階ホールで報告集会を行いました。  

 

集会では午前中の街頭活動の様子を撮影した写真や、実際に使用したパネルをお見せしました。来場者からは、引き続きこうした街頭での情報発信を続けていきたいという熱い応援のメッセージもいただくことができました。  

各地の弁護団からも、それぞれの地域で工夫を凝らしながら支援の呼びかけを行っていく中で、確実に支援の輪が拡がっていることを、来場者に説明しました。  

 

名古屋原告団の谷口鈴加代表(原告1番母)からも、より一層原告としても頑張っていきたいとの決意をお伝えし、引き続きのご支援を呼びかけました。  

 

次回の口頭弁論期日は、2019年10月10日午後2時から開催されます。  

 

副反応被害に苦しむ日々が続く中、原告・弁護士・支援者が明るい気持ちでお互いに支え合うことを心掛けながら、この裁判をたたかっています。  

 

是非次回も傍聴にお越しください。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

2019/05/28

もし自分の子だったら~

HPVワクチン薬害大阪訴訟第11回口頭弁論期日が開催されました。

元号が令和になってから初めての大阪訴訟弁論期日が開かれました。

 この日は朝から雨が降る中、弁護団が淀屋橋駅前で拡声器を用いて期日を告知し、この訴訟への支援を訴えました。

 あいにくの天気であったにもかかわらず、大阪地方裁判所には多くの方が傍聴券を求めて集まり、傍聴席は満席となりました。

 本日の法廷では、原告12番さんの意見陳述と弁護団のプレゼンテーションが行われました。

 原告12番さんの意見陳述では、ワクチン接種後、過呼吸や体中を金づちで殴られ続けるような痛みが発現し、それ以降、右手の力がなくなる、握力が急に落ちる、手足の痺れ、冷え、授業中黒板の文字が二重に見える、ふらつき、一日に何度も意識を失い倒れる、多汗、食事中によくむせる、夜眠れない、物の距離感がつかめない、一人で歩けない、尋常ではない眠気に襲われる、学校のトイレの場所が覚えられなくなる、右側が見にくい、友達と遊びに行っても翌日には忘れている、家族や友達のことを忘れるといった、本当に多種多様な症状が生じたことが語られました。

 このような症状が生じて不安でたまらなくなり病院に行っても、「10代特有の症状」と片付けられ、12番さんはとてもつらい思いをしたそうです。

 また、記憶障害により母の顔もわからなくなり、12番さんにとって「仲のいい友達のような」人という感覚しか持てておらず、このように母のことを忘れてしまったことについては、母に対して「記憶をなくしてしまってごめんなさい」と謝りたい気持ちであることを、12番さんは新たに赴任した裁判長に向かって説明しました。

 12番さんは被告ら代理人に向かって、自分の子供がある日突然自分のことを父や母と認識してくれなくなり「お子さんは心の病気です」と言われたら納得できますか、と静かに呼びかけ、被害者の悲しみや苦しさに心を寄せてほしいと述べて、法廷での意見陳述を締めくくりました。

期日終了後の記者クラブでの原告団・弁護団会見

 弁護団のプレゼンテーションでは、被告である国が、マウス実験にかかわる論文、祖父江班調査、名古屋調査を根拠に因果関係を否定していることについて反論を行いました。

 国は、マウスを用いてHPVワクチンの危険性を示した論文について、百日咳毒素を併用した実験であることを批判しています。しかし、その方法はマウスによる毒性実験においてゴールデンスタンダードとされる普遍性を持つものであり、国の認識には根本的な誤りがあります。弁護団は法廷でスライドを用いてこうした国の主張の問題点をわかりやすく解説しました。

 このように法廷内での審理が進行する中、弁護団による法廷外企画を今回も開催し、今日の法廷に提出された原告と被告らの主張の内容を傍聴できなかった皆さんに向けて分かりやすく解説し、法廷で行われた弁護団のプレゼンテーションと同じ内容を、来場された方に向けてお伝えしました。

 期日後に行われた報告集会では、弁護団から期日で行われたやりとりについての報告が行われました。来場された支援者の皆さんからは、今日の法廷を傍聴して原告の言葉に共感し、被告らの主張に憤りを感じたことを率直に語って下さり、HPVワクチン薬害が見過ごすことのできない重要な問題であり、支援の和をより一層広げていく必要があることを、それぞれの立場から呼びかけて下さいました。

 同じ会場で引き続き行われた茶話会では、和やかに交流を深めることができ、被害者の皆さんをこれからも支えてこうという思いを、より一層実感を持って確かめ合えたように思います。

 次回の大阪訴訟期日は2019年9月12日(木)です。

 傍聴抽選用紙配布は午後1時ころからの予定ですので、余裕をもってご来場いただければと思います。
 今後とも引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

  (HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

 

May 26, 2019

2019年5月22日、HPVワクチン薬害東京訴訟第10回口頭弁論が開催されました。

 今回も期日に先立ち、有楽町マリオン前にてHPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク主催のビラ配りが行われました。

 ビラ配りには22名が参加して期日案内を配布し、原告本人や家族から、通行される方に対して被害の実情を説明しました。

 晴天の下、通りがかった人が自分から近づいてきてチラシを受け取ってくださったり、HPVワクチン被害について尋ねられるなど、多くの反響がありました。

 裁判所前で実施したリレートークでは、東京弁護団副代表の阿部哲二弁護士から、提訴から3年近く経過しており、この4月には裁判長が交代したことを説明し、今回の期日が、あらためて裁判所に対して事件の重大さや被害者の苦しみ、そしてワクチンに重大な欠陥があることを示す重要な機会であることを、傍聴に訪れた皆さんに伝えました。

 東京原告8番の佐藤奈津美さんは、記憶障害によって日常生活に支障が出ていることや、裁判のために北海道から東京まで来ると、足が動かなくなってしまうといった被害の苦しみを説明し、被害の実態を知ってほしい、関心を持ってほしいとの思いを伝えました。

 傍聴に参加した学生の方からは、社会の様々な立場の人がこの裁判に関わり、引き続き支援していく必要があると呼びかけていただきました。

 午後2時に開廷した口頭弁論では、東京原告33番の山田梨奈さんが、大浜寿美新裁判長と向き合って、意見陳述を行いました。

 山田さんは、幼稚園から小学校まで一度も休むことなく皆勤を続けており、ダンスやバスケットボール、水泳など体を動かすことが好きでした。しかし、中学1年生のときにガーダシル3回を接種したことで学校に通うこともできなくなり、彼女の生活は大きく変わってしまいました。

期日後の記者会見に臨んだ山田梨奈さん(東京原告33番)

 それなのに担任の先生からはあたかも詐病であるかのように扱われ、保健室の利用や授業の見学についての配慮を受けられず、辛い思いを抱えることもしばしばでした。たとえ原因がわからなかったとしても、国がそれを学校にもっと早くに、きちんと周知してもらえていえれば学校の対応も変わったと思うと語った山田さんの思いは、多くのHPVワクチン薬害被害者に共通するものでもあります。

 中学2年生になってからは、右わき腹の肋骨あたりがひどく痛み、少し笑っただけでも激痛が走るほどでした。さらに左股関節と左足に痛みが生じるようになり、次いで右足にも痛みが出て歩けなくなりました。骨をのこぎりで切られるような激痛が発作的に出現して突然歩けなくなるため、外出時はほとんど車いすを使うようになり、通学にも大きな支障が出るようになってしまいました。

 中学2年の冬から中学3年となるころには、睡眠障害や失神、記憶障害といった症状も出現するようになりました。階段やエスカレータを登っている途中で突然気を失ってしまい、落ちてけがをしたこともありました。

 高校1年になり、専門施設で精査を受けてHPVワクチン後脳機能障害と診断されましたが、治療の手段もないため症状は改善しませんでした。演劇が好きで劇団に入って演技を学びたいという夢を持っていた山田さんでしたが、こうした体調のために、その夢に向かい合う機会も得られませんでした。

  

「自分ではもっと努力して頑張りたかったのですが、ひどい頭痛や痛みが突然出たり、自分はどうしようもない睡眠障害や記憶障害が出たりするので、体調が許しませんでした。」

 

「私にとって今の状態は、夢に向かって努力することも、自立して生活することも難しく、補償も治療もほとんど受けられないという状況です。もっと友達と楽しい時間を過ごしたかったし,お芝居に夢中になりたかったですが,それもかないません。」

 

「元の体に戻してほしい。どこかに行ってしまった私の楽しかったはずの大切な時間を返してほしい。それだけです。」

 

 そう語った山田さんの言葉からは、悔しさと悲しみがにじみ出ていました。

 続いて、東京弁護団の関口正人弁護士より、本件HPVワクチンには有用性が認められないことについて、裁判官にスライドを示しながら意見陳述を行いました。

報告集会で法廷でのプレゼン内容を解説する関口正人弁護士

 関口弁護士は、医薬品一般の有用性の意義と判断基準、そして健康人に対して使用するワクチンの場合には特に高い有効性と安全性が認められる必要があることについて、まず説明しました。
 その上で、本件HPVワクチンの場合、副反応が重篤でかつ発生頻度が際立って多いことなどから危険性が大きい一方で、子宮頸がんが罹患者数も特に多くなく予後も比較的良好であることや、子宮頸がんそのものに対する予防効果が確認されていないことなどからその有効性は限定的であり、さらには代替手段としての検診の存在を考慮すれば、本件HPVワクチンには有用性が認められず、製造物責任法上の「欠陥」が認められることを具体的に主張しました。

 

 期日終了後の司法記者クラブでの記者会見では、全国弁護団共同代表の水口真寿美弁護士より、提訴から約3年が経過し、提訴時には未成年だった原告の多くは、成年に達しているが、何も解決していないという実情にあることを説明しました。

 法廷で意見陳述を行った山田さんも記者会見に出席し、自立をしていかなければならない年齢に差し掛かっているが、今も車椅子で生活しており、アルバイトをフルタイムで行うこともできないため、将来がとても不安であるが、そんな中でも状況を変えようと勇気を出して実名で法廷で話をしたことを、直接記者に説明しました。

 山田さんの担当である鈴木順弁護士からも、以前は活発に動くことができていた山田さんの現在の生活にはいろいろな制約が重くのしかかっていることについて、多くの人に知ってもらいたいと願っていることを伝えました。

 

 会見と並行して弁護士会館で開催された報告集会には、40人以上の方にご参加いただきました。被害者と同世代の学生さんも多く集まって下さり、原告もその家族も、皆とても勇気づけられたと思います。

 報告集会では、木下正一郎弁護士が、当日の原告・被告双方の主張や意見陳述の内容を解説しました。

 集会に参加した学生の方からは、実際に傍聴してみて訴訟のことがよくわかり、今後も継続的に本訴訟について学んでいきたいと感じたとの発言が相次ぐなど、原告と支援者との連帯を深め、支援の輪の広がりを実感できる報告集会となりました。

 東京訴訟の次回口頭弁論は2019年9月11日(水)午後2時開廷です。引き続きご支援下さい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

 

■日時:2019年5月28日(火)14時~16時

 

■場所:大阪地方裁判所本館2階大法廷(202号法廷)

 

■サポーター・傍聴希望者集合

 

○時刻:13時00分

 

○場所:大阪地裁本館南側玄関前 

 

  • 傍聴案内ダウンロードはこちら。

  • 傍聴希望者は13:00までに裁判所本館南側玄関に集合して下さい。

  • 傍聴券の抽選に外れた方のために、弁護団が裁判の様子を分かりやすく説明します。

  • 裁判終了後には、弁護団による報告集会を予定しています。

 

【当日のスケジュール】※サポーター・傍聴希望者の方

13時00分    大阪地裁本館南側玄関前集合

13時05分頃  原告団・弁護団入廷

13時30分頃 傍聴整理券交付・傍聴券抽選

 ※抽選に外れた方は大阪弁護士会館10階1001・1002へ

   弁護団が裁判の様子を 分かりやすく説明します。

14時00分  第11回期日開廷(16時頃終了予定)

14時30分  弁護団による裁判の様子の説明(大阪弁護士会館10階1001・1002)

16時00分  閉廷(予定)

16時30分頃 報告集会(大阪弁護士会館10階1001・1002)

 

 【地図】

大阪地方裁判所

 大阪市北区西天満2-1-10

 地下鉄・京阪本線淀屋橋駅下車1番出口から徒歩約10分

 ・大阪弁護士会館10階1001・1002

 大阪市北区西天満1-12-5

 裁判所から徒歩2分

 

HPVワクチン薬害大阪訴訟第11回期日のご案内

190528 osaka.pdf

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(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

■日時:2019年5月22日(水)14時~15時15分

 

■場所:東京地方裁判所103号法廷

東京都千代田区霞が関1-1-4

■集合時間:13時10分(裁判所門前集会開始時刻)

傍聴案内ダウンロードはこちら

※当日11時00分から有楽町マリオン前にて裁判傍聴を呼び掛けるチラシ配りも行いますので, こちらもぜひご参加ください。

 

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。
是非、直接法廷にお越し頂き、応援をお願いします。
傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。

(抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

また、期日終了後15時45分からは弁護士会館5階会議室508ABCにて報告集会を予定しております。
こちらも併せてご参加ください。

 【当日のスケジュール】
  11時00分 有楽町マリオン前にてチラシ配り
  13時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
  13時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
  14時00分 第10回期日開始(東京地裁103号法廷)
       傍聴に外れた方のための原告との交流会(弁護士会館12階講堂)
  15時45分 報告集会開始(弁護士会館5階会議室508ABC)


有楽町マリオン前(チラシ配り)
東京地方裁判所正門前(門前集会リレートーク)

弁護士会館(原告との交流会&報告集会)

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより引用)

​2019年4月22日(月)HPVワクチン薬害九州訴訟第11回口頭弁論が開かれました。

 

夢や希望を返して下さい~HPVワクチン薬害九州訴訟第11回口頭弁論

 

今日の福岡は、青空で気温も25度近く、少し暑いくらいの爽やかな陽気でした。

 

福岡地方裁判所の門前集会にも、いつにも増して多数の支援者が参加しました。  

 

大阪弁護団の幸長弁護士、名古屋弁護団の堀弁護士から全国の裁判状況の報告。  

 

全国で被告製薬企業が全く同じ書面を提出し、同じようにしか進んでおらず、被害者側の原告からはそれぞれの主張をまとめて闘っていきましょうと、力強い言葉がありました。

 

支える会共同代表で薬剤師の猿渡圭一郎さん、薬害肝炎の原告さん、先日の選挙で初当選した福岡市議会議員(5月~)の松尾律子さん、支える会・沖縄を立ち上げたわたなべゆうこさんらが激励のメッセージを寄せてくれました。 「薬を作るときには治験では実際に使う人数よりも少ない人数でしか試験ができない。1000人でしか試験をしてないと、そこでは出てこなかった副作用が、10万人が使ったときには出てくることもある。薬の開発というのは、そういう風に不完全なのだということが前提なのです。だから、副作用があったという被害者がいたら、その話を真摯に聞かなきゃいけない。製薬企業にはそういう態度が望まれるのです。」 薬剤師である猿渡さんの言葉です。

 

裁判では、原告25番さんが、辛かった中学・高校時代を語りました。 お母さんと一緒にソフトテニスで頑張ってきたこと、ソフトテニスの推薦でお母さんと同じ高校へ入学し、ソフトテニスに打ち込む青春の日々になるはずだったのに、それができなくなったこと。インターハイ予選まで望みを捨てずに治療を頑張ったのに、結局諦めざるを得なかった無念さ。  

 

傍聴席から共感のため息がこぼれました。  

「夢や希望を返してください。返せないというなら、せめて謝って欲しい。」  「もう私たちのような子を増やさないで。」  

原告の強い願いは裁判官にも届いたはずです。

 

続く川廣弁護士の意見陳述では、裁判長交代に伴い、原告側のこれまでの主張のまとめと、被告企業の意見陳述に対する痛烈な批判を行いました。 「これは誰のための裁判なの?」  弁護士会館で行われた報告集会で、原告・家族から発言がありました。  

副反応を認めて欲しいのに、そのための裁判なのに、被告企業は有効性があるとかそんな話ばかりを言っていると。 これを受けて徳田靖之弁護士から、力強い言葉がありました。 「この裁判は原告とそれを支える家族のためのもの。そうでなくてはならない。それをわからない、被害者に向き合わない企業だからこそ、薬害ということが起きる。薬害訴訟というものは、そういう企業と闘っていかなきゃいけないんです。頑張っていくしかない。被害を伝えていくしかないんです。」と。

 

九州訴訟の次の口頭弁論期日は2019年7月17日(水)14時からです。  

まだ闘いは続きますが、前進あるのみです!

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2019年3月8日(金)、HPVワクチン薬害名古屋訴訟口頭弁論期日が開かれました。

名古屋訴訟での期日は、今回で第10回となります。当日は春らしい暖かな日和に恵まれた中で、裁判所前での期日前集会を行うことができました  

 

集傍聴にお越しいただいた方々からは、これから法廷に臨む原告さんに対する激励のメッセージをいただきました。春休みということもあって、普段はなかなか傍聴に来ることが難しい大学生の方にも足を運んでいただいており、HPVワクチンによる薬害の問題に対する社会の理解が少しずつ拡がっていることを感じました。  

 

金田和子さんからは、薬害被害を経験した立場から、今まさに被害に苦しむ原告のみなさんに対する暖かい応援の言葉をいただきました。  

 

HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークの長南謙一代表からは、支援の輪をもっと広げていきたいと願っていることを、来場者に呼びかけました。  

 

法廷は午後2時に開廷しました。体調不良を押して法廷に臨んだ原告も少なくなく、口頭弁論中に意識を失った原告が母に付き添われて控え室に退出するという心配な場面もあり、原告の身体に深刻な病状が続いていることを感じずにはいられませんでした。  

 

口頭弁論の中で、弁護団からは、今回提出した準備書面に沿って25分間のプレゼンテーションを行いました。  

 

前半を担当した北川喜郎弁護士は、HPVワクチン接種後に多様な症状を呈した患者の脳脊髄液中に免疫学的変化が認められたことが国内の研究者によって報告されており、この論文に対する被告の批判はいずれも的を射ないものとなっていることを解説しました。  

 

後半では、清原小有里弁護士から、国内の複数の研究者が、副反応症状を呈した患者に脳血流を調べる画像検査を実施した結果脳血流の部分的低下を示す所見が得られたと報告していることや、やはり複数の研究者が末梢神経の病理学的変異の存在を報告していることを紹介し、これらの研究結果に対する被告らの批判が失当であることを説明しました。  

 

副反応被害を呈した多くの患者を診察してきた国内の研究者によるこれらの報告は、HPVワクチンと副反応症状との因果関係を示す重要な医学的知見です。  

 

ところで名古屋地裁には2つの大法廷があり、裁判員裁判用の2号法廷ではスライドを上映できます。あいにくこの日は2号法廷が裁判員裁判事件で使用されており、1号法廷での開催となりましたので、法廷でスライドを直接上映することができませんでした。  

 

そこで弁護団では、目と耳とでご理解いただけるよう、傍聴に参加された方に、裁判官に交付したスライドの内容を1枚に要約した資料をあらかじめ配布しました。傍聴された方からは、弁護団の主張の内容がよく分かったとの感想をいただき、準備した弁護団としてもとても嬉しく感じました。ちなみに次回は2号法廷を使用できる予定です。  

 

口頭弁論終了後は、桜華会館に移動して報告集会を行いました。  

 

集会では、HPVワクチン薬害名古屋訴訟支援ネットワークの方々を中心に、当日の期日を傍聴していただいた感想をお話いただきました。  

 

この裁判に対する支援の輪を広げたい、支援の声を盛り上げていきたい、そのためにも支援ネットへの参加や次回期日の傍聴を呼びかけていきたいという、熱意あふれる呼びかけをたくさんいただきましたので、体調不良に苦しむ原告のみなさんも本当に心強く感じたことと思います。  

 

当日の法廷に参加した大阪弁護団と東京弁護団の若手メンバーからは、各地の裁判の状況やこの裁判に参加した想いについてスピーチしました。  

 

最後に、HPVワクチン薬害名古屋原告団の谷口鈴加代表(名古屋原告1番母)から、被害者とその家族の置かれた状況が今なお苦しいものであることを説明し、引き続きのご支援をお願いしました。  

 

今回の期日には、学生さんや司法修習生をはじめ、はじめて傍聴に来ていただいた方も大勢いらっしゃいました。このように、少しずつ支援の輪が広がっていくような取り組みを、引き続き行っていきたいと考えています。この記事も、冒頭と末尾のボタンからTwitterやFacebookなどで拡げていただくことができますので、ぜひ、お知り合いの方々にもお伝え下さい。  

 

次回の名古屋訴訟は2019年7月4日午後2時開廷です。それまでの間も勉強会などの企画を支援ネットワークのみなさんと協力しながら開催していきたいと考えています。  

 

引き続き応援をいただけますようお願いします。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

March 05, 2019

2019年3月5日(火)

春の気配を感じる暖かさの中、大阪訴訟第10回口頭弁論期日が開かれました。  

 

この日も朝から弁護団が淀屋橋駅前で期日の告知と訴訟の支援を求めてビラ配りを行いました。

今回も大阪地方裁判所には多くの方が傍聴券を求めて集まり、傍聴席は満席となりました。  

 

本日の法廷では、原告16番さんの意見陳述と弁護団のプレゼンテーションが行われました。 原告16番さんの意見陳述では、ワクチン接種後腕が上がらなくなるくらいの痛みが生じたこと、その後体に様々な異変が生じ、当時通っていた高校を休まざるを得なくなったこと、何とか大学に進学しアルバイトにも挑戦したが、症状の重さから結局アルバイトを1週間で辞めなくてはならなくなったことが語られました。  

 

具体的な症状については、疲労感や、頭に輪っかをはめられて横からグイグイ締め付けられるような痛み、光過敏、めまい、簡単な数字の順番がわからなくなる等様々な症状に悩まされたことを話しました。  

そして、このような症状を周りの人たちに話すことができず、一人で抱え込み孤独を感じていたと話され、最後に「みんなに同情してほしいのではなく、多くの人に伝えたい、理解してほしい、また同じ症状で悩んでいる人の力に少しでもなりたい」と訴えて、陳述を締めくくりました。

 

弁護団のプレゼンテーションでは、諸外国におけるHPVワクチンに関する状況、危険性に関する被告企業らの証拠の引用が誤導を生むものであること、疫学的見地からしてHPVワクチンの接種と本件の被害には因果関係が認められることについて説明をしました。

 

まず、本件は日本で生じた被害であり、被告企業らが海外状況をことさらに持ち出すのは誤りです。

 

また、海外の状況を見たとしても、海外でも多くの副反応被害が報告されており、他ワクチンと比較してHPVワクチンの接種率は低く、HPVワクチンが海外で支持されているということはできません。 また、被告企業らが提出した証拠の中には、不正確な論拠に基づく証拠、一部の内容のみを恣意的に抜き出した証拠等が含まれており、誤った認識へと誘導しようとするものとなっています。  

 

さらに、接種時期のピークと症状発現のピークに時間的関連性があること、HPVワクチン接種回数と本件被害の新規患者数との関連性が認められること、Chandlerらが行ったクラスター分析の結果からすれば、HPVワクチンの接種と本件被害には因果関係が認められます。

 

本日も傍聴できなかった方のために、法廷での期日開催と並行して、法廷外企画として、法廷でなされる原告及び被告らの主張の内容を分かりやすく説明するとともに、法廷で行われている弁護団のプレゼンテーションも同じ内容でお伝えしました。

 

期日後に行われた報告集会では、弁護団から期日で行われたやりとりについての報告が行われました。

 

そして、それに引き続いて関西大学社会学部の今川さん、五百藏さん、村上さんが作成したドキュメンタリー映像の上映会が行われました。 このドキュメンタリー映像は、3人が所属するゼミの活動として作成したもので、原告さんやその家族の方、原告弁護団、被告企業、国への取材をもとに構成されていました。内容としては、被害者が置かれている切実な状況を伝えるものとなっており、皆さん真剣な様子で視聴をされていました。 その後、このドキュメンタリーについて、映像に出演していた原告19番さん、原告団代表の児玉さん、支援者の方からお話をいただき、最後に、ドキュメンタリーを作成した今川さん、村上さんからもお話をしていただきました。

 

次回の大阪訴訟期日は2019年5月28日です。傍聴抽選用紙配布は午後1時ころからの予定ですので、余裕をもってご来場いただければと思います。  今後とも引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2019年2月23日(土)、名古屋市中区において、HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークの第2回総会兼講演会が開催されました。昨年2月の名古屋支援ネット発足後1年間の活動を経て、初めての総会です。

 

名古屋支援ネットの三木裕之世話人(全国B型肝炎訴訟名古屋(愛知・岐阜・三重)原告団幹事)からの開会挨拶では、傍聴席をいっぱいにしたいという思いを参加者に伝えていただきました。

 

続いてHPVワクチン薬害訴訟名古屋原告団の谷口鈴加代表(原告1番母)より、この1年の活動へのお礼と今後の支援の継続のお願いを申し上げました。

 

名古屋支援ネットの神田沙也加世話人(薬剤師)からは、この1年間の活動報告として、昨年開催された国際シンポジウムに関する勉強会の様子などが説明されました。

 

金田和子世話人(薬害肝炎全国原告団名古屋支部代表)からは、名古屋支援ネットの会計報告がありました。

 

加藤考一世話人(薬剤師)からは、今後の活動方針案が説明されました。

 

被害の実情を知ってもらい、支援の輪を広げていくための活動目標について、会場のみなさんと意見交換し、全会一致で活動方針を採択しました。

 

長南謙一代表世話人(昭和薬科大学教授)より「これまでの薬害を振り返る」とのテーマで記念講演を行いました。薬害は薬がおこすのではなく人が起こしてきたという指摘は、大変に重いものとして参加者に伝わったと思います。

 

休憩をはさんで、堀康司弁護士(HPVワクチン薬害訴訟名古屋弁護団代表)より、この1年のHPVワクチン薬害訴訟の進展について解説を行いました。

 

名古屋原告団からは、来場して下さった支援者のみなさんに、この訴訟を闘っていく決意を伝え、引き続きのご支援を呼びかけました。原告の中には体調不良のため来場できない方もいましたが、会場に集まることができた原告さんとご家族から、原告団一同の思いを伝えることができたと思います。  

 

原告からの呼びかけに対して、参加して下さった大勢の方より、いくつもの温かい応援メッセージをいただきました。

 

会場からのこうした応援の声に対し、澤田勝則名古屋原告団副代表から返礼のご挨拶を申し上げました。  

 

澤田副代表からは、被害者が大学へ進学したり社会人となる年齢となってきているけれども、生活の場に近い場所に受け皿となる病院がないといった様々な問題に直面しているので、こうした問題を1つ1つ解決していくことで原告と家族が前に進めるようにしたいと願っていることを、来場者に伝えました。

 

総会の最後は、名古屋支援ネット世話人の宮井留志さん(薬害肝炎全国原告団名古屋支部副代表)から閉会のご挨拶をいただきました。HPVワクチンによる被害がなかったことにされてはならないというお話は、参加した弁護団のメンバーの胸にも深く刻まれました。  

 

それぞれの立場からより一層の努力を尽くしていきたいとの思いを、再確認することのできた総会となりました。

 

名古屋支援ネット2年目の活動をより充実したものとできるよう、皆で力をあわせていきたいと考えています。どうか引き続きご支援下さい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

February 13, 2019

2019年2月13日(水)

椅子を並べ横になって受けた授業~HPVワクチン薬害東京訴訟第9回口頭弁論が開かれました。

 

本日も口頭弁論期日に先立ち、支援ネットワークの方々が中心となって、有楽町駅前広場でこの被害に対する理解と支援を呼びかけるチラシを配布しました。

裁判所前でのリーレートークでは、まず、東京弁護団副代表の阿部弁護士が、これまでの2年半にわたる弁護団の活動が被告国や製薬企業を追い詰めていることを報告し、引き続きの支援を呼びかけました。  

支援ネットワークの隈本代表世話人からは、支援ネットワークの街宣活動では、数多くの通行人がチラシを受け取ってくれたことを報告しました。  

さらに、原告番号3番の父からは、被害者である娘が体調不良のため裁判に来ることができない現状や、さらなる支援が必要であることを来場者に伝えました。  

最後に元参議院議員のはたともこ氏からは、この裁判が、日本の少年少女をワクチンの害から守っている、国はなぜ被害者の声に耳を傾けないのか、わずかな人数であれば被害が出るのはやむを得ないという上から目線の態度を許してはならない、応援メッセージをいただきました。

午後2時に開廷した口頭弁論では、最初に東京原告6番の伊藤維さんが意見陳述を行いました。  

幼少のころからバイオリンを学んだ維さんは、音楽高校に入学して本格的にバイオリンに取り組もうとした時期にサーバリックスの3回目の接種を受けましたが、その後、両膝の痛みや立ちくらみといった異変が現れました。痛みのために駅で動けなくなり、母に抱えられるようにして帰宅したということもありました。バイオリンを持ち上げるだけでも腕が痛くて仕方がないという状態でも、維さんは、痛みをこらえて練習を続けましたが、全身の痛みは悪化する一方で、寝ても覚めても激痛にのたうち回り、学校に通うことも難しくなってしまいました。

こんなに辛い毎日がずっと続くなら死んでしまった方がよいとまで思い詰める維さんでしたが、学校関係者の理解と支援の下で、進級できるよう努力を重ねました。音楽の授業の際、維さんは、教室の一番後で痛みをこらえて、椅子を並べた上に横になって授業を受けたそうです。  

 

母の助けを受けて出場したコンクールでは、車椅子で舞台袖まで行き、痛みをこらえてステージに上がり、何とか立った姿勢で演奏を終えましたが、演奏終了後は歩くこともままならず、背負われて舞台から退場したこともありました。  

 

陳述開始にあたって裁判長から着座を進められても、痛みが出るまでは立って話をしますと述べて、証言台の前に起立して話を始めた維さんでしたが、意見陳述の後半には、痛みのために立位を続けることができなくなり、着座した上で、ワクチンを作った製薬会社には、こうした副反応を研究する責任や、研究者の支援を行う責任があるはずであると、厳しい表情で指摘しました。  

 

そして、最後に、このような体となってしまった過去や時間は取り戻せないけれど、被害者は皆ひとりひとり前を向いていこうと頑張っており、被害者がひとりの人として生きていけるよう、恒久的な支援を求めていることを裁判官に伝えて、陳述を終えました。  

 

続いて、東京弁護団の針ヶ谷健志弁護士より、被告グラクソ・スミスクライン(GSK)社と被告MSD社が、積極的なロビー活動等を通じてまさに国と一体となってHPVワクチン接種緊急促進事業という違法な事業を実施した共同不法責任を負うことに関連して、両社によるHPVワクチンの広告宣伝活動が著しく不適切であったことを、裁判官にスライドを示しながら意見陳述を行いました。

 

製薬企業が医学的知識の乏しい一般消費者に対して直接広告を行うこと(DTC広告といいます)は、厳しく規制されています。そんな中、両社は、子宮頸がんという病気自体の恐怖を売り込むという「病気のブランド化」を推し進め、「良い母親はワクチンを接種させる」というメッセージを社会に振りまくことによって、HPVワクチンのマーケティングを推し進めました。  

 

針ヶ谷弁護士からは、GSK社は成人向け抗うつ剤であるパキシルについて、MSD社は関節炎治療薬であるバイオックスについて、米国内で著しく不正な販売促進活動を展開したためにいずれも極めて大きなペナルティを科された前歴があることを指摘し、HPVワクチンについても、両社がこれらの問題事例と同根の不適切なマーケティングを大々的に展開したことを説明しました。  

 

法廷終了後は、東京地裁内の司法記者クラブで会見を行い、伊藤維さんも車椅子で記者の前に座り、法廷での意見陳述を終えた心境などを記者に伝えました。 維さんは、記者からの質問に対し、自分たちの被害をなきものにされたくない、被害を認めてもらい恒久的な支援をしてもらいたい、という思いで法廷に臨んだことを説明しました。  

 

維さんの発したメッセージが、全国の被害者に共通する思いであることを、あらためて感じました。  

 

記者会見と並行して、弁護士会館内では報告集会が行われ、40人以上の方々にご参加いただきました。  

東京弁護団の木下正一郎弁護士が原告・被告双方の主張や意見の内容を説明し、法廷でのやりとりなどをお話ししました。  

 

支援者の方々からは、それぞれに応援のメッセージをいただきました。期日に参加した原告やその家族からも、日々続く症状の苦しさや将来に対する不安など、被害者の置かれた実情を報告しました。原告本人が「被害の実態を多くの人に知ってもらうために情報を積極的に広めていきたい」と発言すると、会場には大きな拍手が起こりました。原告と支援の連帯を深め、支援の輪の広がりを実感できた報告集会になりました。  

 

次回の東京訴訟第10回期日は、本年5月22日(水)午後2時開廷です。ぜひ傍聴にお越しください。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋、一部記事省略しました)

February 06, 2019

2月13日(水)は東京訴訟の第9回口頭弁論期日です

■日時:平成31年2月13日(水)14時~15時15分 ※これまでより開始時刻が1時間繰り上がっていますのでご留意下さい。

■場所:東京地方裁判所103号法廷 (東京都千代田区霞が関1-1-4)

■集合時間:13時10分(裁判所門前集会開始時刻)  

当日は、原告本人および弁護団からの意見陳述等が予定されております。 是非、直接法廷にお越し頂き、応援をお願いします。 傍聴希望者が多数になった場合には抽選になりますので、予めご了承ください。 (抽選により傍聴できなかった方のために原告との交流会も準備しております)

また、期日終了後15時45分からは弁護士会館12階講堂にて報告集会を予定しております。 こちらも併せてご参加ください。

【当日のスケジュール】

11時00分 有楽町マリオン前にてチラシ配り

13時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)

13時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)

14時00分 第9回期日開始(東京地裁103号法廷)  

傍聴に外れた方のための原告との交流会(弁護士会館12階講堂)

15時45分 報告集会開始(弁護士会館12階講堂)

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2019年1月19日、20日の両日

沖縄県那覇市(19日)、宮古島市(20日)の両市において、講師:横田俊平医師による子宮頸がんワクチン副反応の勉強会が開催されます。詳細ボタンを押すことで、勉強会の日時場所等の詳細が見られます。

知らなかった一般の方、小学校、中学校、高校の養護教諭の皆さん、県や市の職員の皆さんにも関心をもっていただき、副反応で苦しむ方々の身近な支えとなっていただけるよう願っています。 

記事#35九州訴訟第10回口頭弁論期日が開かれました

2018年12月12日(水)HPVワクチン薬害九州訴訟第10回口頭弁論期日が開かれました

通学を断念、涙が止まらなかった日々-

空は晴れていましたが、木枯らしが吹く冬らしい寒い日となりました。気候の影響もあって症状が悪化して参加できない原告さんもいる中、福岡地方裁判所101号法廷において、第10回口頭弁論期日が開かれました。  

 

今回は、裁判に先立って原告団総会を開催し、議事終了後は引き続き九州訴訟を支える会との交流会を行いました。  

 

会場には50名近くが集まり、各テーブル毎に自己紹介を交えながら意見交換を行って交流を深めることができました。参加された大勢の支援者の方からは、これから法廷に臨む原告さんに対する熱い応援のメッセージをいただきました。  

ある原告さんのご家族からは、昨夜から本人は突き上げられるような激痛のために横になって眠ることもできない状態であったため、結局この日の期日に参加することができなかったことが報告されました。すると、他の原告さんからも同様の症状に苦しんだ体験があるとの発言があり、あらためて相互の症状の共通性を認識することができました。 午後2時から始まった法廷では、原告10番さんが意見陳述を行いました。  

10番さんは、中高一貫の進学校に入学し、医師になるという夢の実現を目指していましたが、中学1年のときにHPVワクチンを2度接種した後、授業中に記号の意味が理解できず、計算ができなくなり、ケアレスミスが増えるようになりました。  

症状がワクチンのせいだとは気がつかずに3回目も接種したところ、全身各部の痛みや両上下肢のしびれ、脱力といった症状が出現し、次第に悪化していきました。  

欠席や保健室登校も増える中、なんとか成績をキープしようと努力を尽くしましたが、高校に入ったころには、学校に提出する書類に自分の名前を書こうとしても思い出すことができず、自分のノートに書かれた名前を見て転記したものの、これが自分の名前であることを実感できないといった状態となりました。  

日付や曜日も理解できず、授業を聞いていても突然今何の授業をしているのかわからなくなるといった症状にも苦しみました。  

手足の不随意運動が出るため、両親が手足を押さえても止まることがないといった症状も出現するようになり、学校で痙攣発作を起こして救急車で搬送されることもありましたが、医師からも「絶対演技でしょ」と詐病扱いされ、教師からも「あんたの嘘は見抜いているよ」と言われてしまいました。  

10番さんの母は、バリアフリーではない校内の移動に付き添うために仕事を退職しましたが、学校からは、万一介助中に事故があっても母が全責任を負うと約束するよう求められました。10番さんは、もう学校にいてはいけないんだと感じるようになり、多くの友達は泣きながら止めてくれたそうですが退学せざるを得ませんでした。 10番さんはこうしたつらい日々でも気丈に振る舞ってきたつもりでしたが、退学後は、自宅で友人たちのことを考えると一日中涙が止まらないこともあったそうです。  

その後に受診するようになった大学病院で、10番さんはHPVワクチン接種後の自己免疫性障害と診断され、免疫吸着療法を開始したところ、一時はひらがなも書けなくなっていた10番さんの症状は徐々に改善し、最近は杖なしで歩ける程度まで回復しました。  

19歳になった今は、大検を受け、医学部合格を目指して勉強を続けていますが、今でも記憶が抜け落ちており、小学校時代の友達から声をかけられても誰なのか思い出せず、悔しい思いをしているということでした。  最後に10番さんは、ワクチンの危険性が正しく伝わり、次の被害者が出ないことを願っていることを冷静な口調で裁判官に伝え、陳述を終えました。  

 

続いて九州弁護団の島翔吾弁護士が、海外におけるHPVワクチン被害の広がりついての意見陳述を行いました。 島弁護士は、今年3月に開催された国際シンポジウムでの世界各国からの報告で、コロンビアでは日本同様の被害者700名がクラスアクションと呼ばれる裁判に参加しており、接種率は90%以上から16%程度まで落ち込んでいることや、アメリカ合衆国の多くの州で、ワクチンの有効性の証明は不十分であり、副反応リスクも明らかではないといった理由で、HPVワクチンの接種が就学要件とはされていないことなどを、わかりやすく説明しました。  

裁判の後の報告集会は、裁判所からほど近い福岡市科学館6階サイエンスホールで行われました。 意見陳述を行った原告番号10番さんは、「被告らはずっと同じ主張を繰り返すばかりで被害に向き合ってくれていない」、「苦しかった経験はなくなることはない」と語り、10分間の意見陳述で言い尽くせない、たくさんの辛い思いがあったことが伝わってきました。 集会に参加して下さった多くの方からも応援の熱いメッセージをいただきました。  

 

薬害肝炎訴訟全国原告団九州支部共同代表の出田妙子さんからは、薬害肝炎の裁判でも、法廷での尋問などで本当に辛く悔しい思いをすることもあったが、最後には被害回復を勝ち取り、肝炎の治療法の前進も得られたことをお話いただき、とても勇気づけられました。 大分からは複数の看護学生さんが参加して下さり「私もHPVワクチンを接種したことがある」「意見陳述を聞いたけど、他人事とは思えない」「これからも支援をしていきたい」といった応援コメントをいただきました。 最後に九州原告団の梅本邦子代表と、九州弁護団の小林洋二代表から、本日の来場者に感謝の気持ちを伝え、多くの来場者とともに、引き続き原告団・弁護団・支える会が団結してこの訴訟を闘っていく決意を確認することができました。 会場を出ると、付近は暗くなっており、クリスマスのイルミネーションが綺麗でした。  

10番さんをはじめとする原告のみなさんの症状が回復し、楽しくクリスマスを迎えることができる日がくることを願ってやみません。(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

記事#34名古屋訴訟第9回口頭弁論期日が開かれました

平成30年12月6日(木)、名古屋地方裁判所においてHPVワクチン薬害名古屋訴訟第9回口頭弁論期日が開かれました。

午後から降雨の予報でしたが、幸いにも降り出す前に裁判所前で期日前集会を行うことができました。集まって下さった支援者のみなさんからは、法廷に臨む原告さんに対する暖かい応援メッセージをいただきました。 1階大法廷で開催された口頭弁論期日では、この日に提出した準備書面に基づき、弁護団から3名の弁護士が、法廷のモニターにスライドを映しながら意見陳述を行いました。  

最初に清原小有里弁護士が、HPVワクチンの危険性について述べた準備書面の概要を説明した上で、HPVワクチンの副反応被害は日本だけの問題ではなく、世界各国でも被害者が多数存在し、被害者団体が設立されたり、訴訟が提起されていることを報告しました。 また、清原弁護士による説明の中では、日本同様にワクチンの接種率が低く止まっていたり、公的接種が認められていない国や地域が多数存在することも解説しました。  

次いで、近藤信弘弁護士が、HPVワクチンには子宮頸がん自体の予防効果は臨床試験で実証されておらず、前がん病変の予防効果(絶対的リスク減少率)も非常に小さいことや、HPVに感染してもがんへの進展可能性は非常に小さいものであること、さらには検診というワクチンの型に左右されない有用性が実証された早期発見手段があること等を説明し、HPVワクチンには副反応リスクを上回る有用性が到底認められないことを指摘しました。 最後は、久保晴男弁護士より、国がHPVワクチンの安全性を確認しないまま積極的に接種を推し進めたことの違法性について解説しました。  

 

厚生労働省の感染症対策関係者らが執筆した予防接種法の解説書においても、国が接種を勧奨するワクチンには、通常のワクチンと比較して、より高度の公衆衛生政策上の必要性やより高い安全性・有効性が求められることが解説されています。 しかし被告国は、すでに集積されていたHPVワクチンによる副反応症例の情報を精査せず、接種緊急促進事業を開始してしまいました。久保弁護士は、こうした杜撰な経緯については、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の専門委員からも、「少しずつ接種者の人数を増やしながら、有効性と安全性を確認していく作業が必要なのである。数十万人に1人の割合で引き起こされる副作用は、数万人に接種したぐらいではなかなか判明しないことは統計学に精通していない素人でも分かる」という痛烈な批判が加えられていることを、法廷で紹介しました。  

 

期日終了後には報告集会を行い、意見陳述の概要について弁護団から説明を行いました。 また、傍聴に参加して下さった支援者のみなさまからは、原告とその家族に対する熱い激励のメッセージを多数頂きました。 原告団も、また弁護団も、こうした暖かい言葉の数々によって支えられていることをあらためて実感しました。心からのご支援をいただいたことに御礼申し上げます。  

 

弁護団からは東京・大阪・九州の各地訴訟の状況も紹介し、支援の輪の拡がりがそれぞれの地域で着実に感じられていることを報告しました。 報告集会終了後は名古屋地方裁判所の司法記者クラブに移動して記者会見を行いました。 同日の法廷で、被告GSKより、原告らの症状は心因性のものであって、重篤な症状に苦しむ原告らには「疾病利得」が認められるとするような意見陳述が行われたことに対し、名古屋原告団の谷口鈴加代表からは、「なんとかして今の症状を治して学校に行きたい」「普通の生活を取り戻したい」と願い続けて来た原告やその家族の思いを踏みにじる発言であり、怒りを感じざるを得なかったことを、各社の記者に伝えました。 次回期日は、2019年3月8日(金)です。  

 

国や製薬企業を相手に闘い続けるためには、多くのからのご理解とご支援が欠かせません。  

引き続き大勢の皆さんの傍聴をお待ちしています。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

記事#33大阪訴訟第9回口頭弁論期日が開かれました

平成30年12月5日(水)、初冬とは思えない小春日和の中、第9回口頭弁論期日が開かれました。

この日も朝から弁護団が淀屋橋駅前で期日の告知と訴訟の支援を求めてビラ配りをしました。 本日も傍聴券を求めて長蛇の列が並び、この訴訟に対する関心の高さを改めて感じました。 午後2時より、大阪地方裁判所2階大法廷において、口頭弁論手続が開始されました。  

 

まず最初に大阪原告8番さんが意見陳述を行い、HPVワクチンを接種した後に、自分の体におきた変化を1つ1つ説明しました。  

左目の奥の痛みやめまい等の症状が日増しにひどくなり、左手足がピクピク動いたり、脱力による転倒が起こりました。また、鈍器で殴られたような頭痛や頭の中をぐちゃぐちゃにかき回されるような症状にも襲われました。不眠、嘔吐、全身の痛み等に苦しめられましたが、検査を繰り返しても原因は不明と言われ、薬を変えても効果がなく、ただ、うずくまって耐えるしかありませんでした。  

こうした症状が少しでも楽にならないかと、8番さんは、藁をもすがる思いで、厚生労働省が指定した協力医療機関を受診しました。しかし、医師からは、「ちゃんと歩いてくれる?」とまるで詐病であるかのように言われ、「ワクチンの副作用のわけないからな」と突き放されてしまいました。  

高校に進学したものの、左腕が勝手に動いて止まらなくなるなどの症状に苦しみ、夢に描いていたような学校生活を過ごすことはできず、どうしても参加したかった合宿も初日だけで帰宅せざるをえなかったこと。学校側の理解は得られたものの、皆と同じ教室で授業を受けることもかなわず、修学旅行にも参加できなかったこと。こうした経験を語る8番さんは、当時のことが胸をよぎるのか、涙をこらえることができませんでした。  

副反応症状の影響は、身体活動だけではなく認知・学習機能にも及びました。英語が得意だったのに単語を覚えることができなくなってしまいました。本を読んでいても、ページをめくると前のページの内容を思い出すことができず、読んだことがあるはずの小説の筋を理解することもできなくなりました。  

こうした多様な症状に襲われた8番さんは、将来のことを考えると不安で仕方がなく、自分がこのようになった原因を知りたい、治りたいという思いから訴訟に参加しました。  8番さんは、静かに、力強くこうした意見を述べ、最後に「早く原因を究明して欲しい」と訴えて陳述を終えました。  続いて、弁護団より、本件の争点である有効性・危険性・法的責任の3点について、パワーポイントを使用したプレゼンテーションを行いました。 まず、有効性に関しては、被告GSKの主張は統計を不適切に扱って、ことさらに子宮頸がんの患者数が増えていることを強調する不誠実な主張であること等を指摘し、改めて原告の主張が正しいこと論証しました。  

次に、危険性に関しては、被告MSDが原告が提出した医学論文について批判している部分について、それらがいずれも瑣末な批判、的外れな批判、誤解に基づく批判等であり、批判の体をなしていないことを具体的に論証するとともに、原告の主張を裏付ける客観的な知見が存在することを説明しました。  

最後に、被告国の法的責任に関して、提訴から2年も経過しているにもかかわらず、被告国が、本件緊急促進事業の違法性の論点について、原告の主張をあえて曲解したうえではぐらかしを続け、正面から反論しようとしないことについて厳しく批判しました。  

 

口頭弁論の終了後、原告番号8番さんの父親と弁護団による記者会見が行われました。 8番さんの父は「娘の意見陳述を聞いて、改めて辛かったことを思い出した。娘や他の被害者のためにも、これからもしっかりと裁判で戦っていかないといけないと改めて決意した」と述べ、娘を見つめる親としての胸の内を記者のみなさんに直接伝えました。  

期日終了後、裁判所から場所を移して報告集会が行われ、法廷で行われたやりとりについて弁護団から詳しく解説しました。 また、原告8番さんの父親や他の原告から、来場した支援者のみなさんに挨拶し、引き続き、力を合わせて裁判を戦っていくことを誓い合いました。 次回の口頭弁論期日は来年3月5日です。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

November 11, 2018

2018年11月7日、HPVワクチン薬害東京訴訟は第8回目の口頭弁論期日を迎えました。

車椅子から見た景色を知っていますか?~HPVワクチン薬害東京訴訟第8回期日 本日の法廷では、まず、水口瑛葉弁護士から、HPVワクチンと副反応症状との間には因果関係が認められることについて、意見陳述を行いました。  

 

水口弁護士は、これまでに蓄積されてきた医学的研究結果を紹介しながら、骨髄検査において患者群の髄液に免疫学的変化が認められており、患者群の自己抗体の陽性率が高いこと、脳血流検査(SPECT)においても患者らの視床と大脳辺縁系の血流低下という活動の低下を示す所見が認められていること、皮膚生検でも無髄神経線維の減少といった所見が確認されていることなどを指摘しました。  

 

そして、多様な副反応症状と整合するこれらの客観的検査所見を踏まえた形で、複数の研究者らによって、副反応症状が自己免疫性のものである可能性や自律神経障害である可能性が共通して指摘されていることを、提出した準備書面の内容に沿って説明しました。  

 

続いて、東京原告45番さんが意見陳述を行いました。 今月で20歳を迎えた原告45番さんの意見陳述は、大人になる節目の、輝かしい年となるはずだったのに、まさか裁判所の法廷で車椅子に座ったまま意見陳述を行うとは思いもしなかったという思いから始まりました。  

彼女は中学1年から2年の間に、ガーダシルの接種を3回受けました。  

接種を決めた一番のきっかけは、「無料接種」と「期間限定」から生じる無言の圧力だったとのことで、学校でも、担任や保健室の先生が、まだ接種していない子に手を挙げさせて早く接種するように何度も注意するため、「未接種は悪」という雰囲気を感じたそうです。  接種前は大きな病気や怪我もなく、運動会ではリレーの選手として走り、バスケ部に所属して試合に出るなど健康の身体が、ワクチンを接種した後、物忘れ、倦怠感、辛い足の痛みに悩まされることになりました。  

突然頭がかすみ、暗記することが全くできなくなりました。聴力が低下したり、突然イライラと気が立ったり、手に力が入らない日があったり、毎日めまいや立ちくらみがするようになるなど、さまざまな変化が現れました。  

何とか公立高校に進学したものの、高校1年生の8月には、猛烈な足の痛みと倦怠感に耐え切れなくなって部活中に倒れてしまいました。その後、足だけでなく腰や背中、腕、首、頭と次第に痛みが全身に広がり、その年の9月からは車椅子での生活を余儀なくされています。 「皆さんは、車椅子から見た景色を知っていますか。太ももの高さ分低い目線から景色だけが流れていきます。まるでテレビをみているかのようです。自分が走っているはずだったコート、皆と踊っているはずだった体育祭の校庭。自分がいるはずだった全ての景色を、ただ傍観することしができない気持ちを知っていますか。」  

原告45番さんは、失った日々への思いに時折言葉に詰まらせながらも、終始しっかりした口調で、このように語りかけました。 「統計や調査は、私たちの経験より根拠があるのでしょうか。私たちをないものとする人たちは、今も私たちの訴えには下を向き、我関せずです。なぜ私たちは、なかったことにされるかもしれない瀬戸際で声をあげなくてはいけないのでしょうか。  

国が苦しむ国民に手を差し伸べるということ、製薬会社が自らの製品に責任をもつということは、ただの建前だったのでしょうか。  体の自由は奪われましたが希望まで奪われたくありません。」  

原告45番さんは、被害者が置かれた理不尽な状況をこのように説明し、この裁判がワクチン被害者の希望に繋がることを信じますと、力強く訴えました。  

彼女の語る言葉の1つ1つの重さは、法廷で耳を傾けたすべての人の胸に響くものでした。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

October 13, 2018

平成30年10月8日横浜市戸塚区にある、地域交流施設ONE FOR ALL横浜にて、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会主催で、交流会を開催いたしました。

ヒヨコのブログ https://ameblo.jp/higurakiyoshin/entry-12411336626.html

 

被害者連絡会会員、基礎自治体議員の先生方、一般市民の方々と総勢50名程が集まり交流いたしました。 メインは情報交換と共有。その他、いつもお世話になっている病院の先生方へのメッセージカード作成や、救済制度についての勉強会も行いました。 https://www.facebook.com/groups/1409522509335331/permalink/2180640812223493/ https://www.facebook.com/groups/1409522509335331/permalink/2180642828889958/

 

ご参加いただいた方々からも多くのメッセージやコメントもいただきました。 神奈川県支部会員だけでなく、静岡や栃木、東京の会員さんたちにも参加頂きより内容の濃い、充実した時間を過ごすことが出来ました。

会場は3ブロックに分け、床にシートを敷いて横になったり座ったり出来るリラックスコーナー、メッセージカードや編み物の出来る作業コーナー、そして、椅子だけを並べた、HPVワクチンの被害状況やHPVワクチン薬液や予防接種事故賠償保証保険等の救済制度についての学習コーナーを作り、其々が自由に好きなコーナーで、10時から16時と言う長い時間を過ごしました。 終了時間近になって、近々本を出す坂の上零さんも来場され、HPVワクチンの問題について語っていただきました。

 

坂ノ上零さんFBより↓

https://m.facebook.com/photo.php?fbid=2248140705500141&id=100009126998128&set=a.1383661198614767

 

また、交流会に参加された皆様からのコメント一部掲載させていただきます(ここでは省略させていただきます)。

 

多くの方にご参加いただき有り難うございました。

September 21, 2018

2018年9月20日(木)名古屋地方裁判所にてHPVワクチン名古屋訴訟第8回口頭弁論期日が開かれました

本多朱里弁護士より、本件各ワクチン(サーバリックス、ガーダシル)と他のワクチンとの副反応報告症例障害等認定率を比較すると、他のワクチンに比べて本件各ワクチンの障害等認定率は数倍から数百倍と高く、ワクチンに要求される安全性が欠如していることは、こうした事実からも明白であることを説明しました

次に小嶋啓司弁護士は、被告製薬企業2社が提出した医学文献の多くが、被告製薬企業の従業員であったり、被告製薬企業から研究資金等の利益供与を受けている者により執筆されたものであり、これらの医学文献での本件各ワクチンの有効性や安全性に関する評価については、その中立性・公正性の観点から、極めて慎重に評価される必要があることを解説しました。

 

最後に、全国弁護団代表の水口真寿美弁護士が、被害者に生じた多様な症状と本件各ワクチンとの関連性を検討するには、適切な手法に基づく疫学調査による検証はもちろんのこと、この間に進展した研究成果を踏まえた上での個別症例の検討が重要であることを、改めて指摘しました。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

September 21, 2018

2018年9月19日(水)九州訴訟の第9回口頭弁論期日が開かれました。

全身の痛みや不自由な身体を抱えながらも期日に参加する原告の少女たちとそれを支える家族。  

「彼女たちの被害をなかったことにはさせない!」という思いで、門前集会からたくさんの支援者が駆けつけてくれました。 法廷では、弁護団の小出真実弁護士がHPVワクチンの有効性について意見を述べました。

 

被告企業らは、HPVワクチンは、臨床試験で「100%」や「90%以上」の効果が確認されたと主張しています。

 

しかし、実際にはサーバリックスによる絶対リスク減少率は約0.24%に過ぎません。これは、1000人にワクチンを打っても、998人には打っても打たなくても意味がなかったというくらいの有効性にとどまるということなのです。被告企業の主張する数字のマジックに惑わされてはなりません。  

 

この程度の有効性で、なぜ公費を用いた異例の緊急促進事業をしてまで、新規性が極めて高いワクチンを、多くの少女たちに接種しなければならなかったのでしょうか? 続いて、井芹美瑛弁護士からは、WHOやワクチンの安全性に関する諮問委員会(GACVS)の委員らと被告企業との間に利益相反関係があることについて意見を述べました。  

WHOは収入の約78%を寄付に頼っていますが、被告企業やその関連企業、ワクチン接種を推奨する民間団体から年に数十億の寄付を受けています。GACVSの委員も、その半数以上が被告企業等から寄付を受けるなど利益相反の関係にありました。  

WHOは、HPVワクチンの有効性・安全性を認める声明を出しています。しかし、その公正性・中立性には大きな疑問があると言わざるを得ません。

 

この日は、裁判終了後に「HPVワクチン薬害九州訴訟を支える会」の立ち上げ会も行われました。発起人のひとり、薬害スモン原告の草場佳枝さんは語りました。 「私も20代の頃、スモンの原告として、クリスマスイブにデパートの前で支援を呼びかける行動に参加しました。でも周りはプレゼントやケーキを持った人たちばかり…ついにその日私は一枚もチラシを配ることができませんでした。  

でも、相手にはお金も権力もある。そんな相手と戦うにはどうすればいいんだろう?私たち原告が頑張るしかないじゃないかと思うようになったのです。そうやって頑張っていると、周りに応援してくれる人たちが増えてきました。  

支援というのは、原告に共感して、一緒に頑張るということです。  この裁判でも原告は自分よりずっと大きな相手と闘わないといけない。一緒に頑張っていきましょう。」 ほかの発起人の方々、弁護団の徳田靖之弁護士からもメッセージがあり、沖縄からは沖縄でも支える会の立ち上げがあったことが報告されました。  

裁判も今日で9回目。にもかかわらず、被告である国や製薬企業は、未だ責任逃れの主張を繰り返すばかりで、具体的な被害救済に向けての取り組みは始まっていません。

 

「取り戻そう!少女たちの未来を」  このスローガンをかかげ、私たちのたたかいは続きます。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

September 10, 2018

期日後に行われた報告集会では、期日の報告が行われた後、大阪訴訟を支援する会の立ち上げが行われました。会の名称は「HPVワクチン薬害大阪訴訟を支える会」と決まりました。多くの方から、この訴訟を支えていく決意の言葉をいただきました。(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

September 10, 2018

2018年(平成30年)9月11日(火)大阪訴訟第8回口頭弁論期日が開かれました。

原告14番さんの意見陳述では、ワクチン接種後、左手に力が入らなくなったが、それを周りに気づかれないように必死でカバーしながら、小さい頃からの夢であった看護師を目指して頑張って来たこと、しかし、症状がどんどん悪化していき、ついには歩くことや立つことが困難になり看護師の夢を諦めたことなどを話されました。また、締め付けられるような頭痛、吐き気、羞明などにも苦しめられたことや、記憶障害により母親や友人の顔を忘れてしまうこともあったことなどを話されました。最後に、原告14番さんは、「国と製薬会社には謝ってほしい。しっかりと治療を受けられる環境を整えてほしい。」と訴えて陳述を締めくくりました。  

 弁護団のプレゼンテーションでは、被告国と被告製薬企業が本件HPVワクチンを積極的に勧奨しておきながら、ワクチンの接種を受けるか否かを判断するために必要な情報を十分に提供してこなかったことについて説明しました。  

 本件HPVワクチンの接種を受けるか否かを判断するためには、 ①予防の対象となる子宮頸がんに関する情報(HPVに感染しても子宮頸がんに至る割合は0.15%に過ぎないことなど) ②有効性に関する情報(我が国では子宮頸がん患者から16型、18型のウイルスが検出される割合は約50%であることなど) ③危険性に関する情報(本件HPVワクチンは自己免疫疾患を含む神経障害を主徴とする重篤な副反応が生じる可能性があること、国内外で数多くの副反応被害が報告されていたこと、他の定期接種ワクチンと比べて副反応の発生頻度が著しく高いことなど) などの情報が、正確かつ十分に提供される必要がありました。  

 しかしながら、被告らが提供した情報はあまりにも不正確かつ不十分な内容であり、多くの人が十分な判断材料を与えられずに本件ワクチンの接種を受ける判断をしてしまったのです。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

August 12, 2018

2018年8月8日(水)、東京訴訟第7回期日を迎えました。

 関東地方に台風が近づく中、朝から強い雨風があったため、残念ながら裁判所前でのリレートークは中止となりましたが、傍聴券の抽選にはたくさんの方が並んでくださいました。  

 本日の法廷では、まず、大久保陽加弁護士が、世界各地のHPVワクチンの副反応被害の状況について陳述しました。  

 被告GSKの代理人らは、期日において、サーバリックスが多数の国・地域で承認・接種され、安全性に問題がないとの主張を繰り返しています。これに対し、大久保弁護士は、日本だけでなく世界各地においてHPVワクチンの危険性が問題となっていることを述べました。

 具体的には、国際シンポジウムで各国においても日本と共通する副反応症状が報告されていること、各国において被害者団体が設立されており、被害救済を求める裁判も提起されるていること、各国の接種率は決して高いものではないことといった具体的な事実を指摘しつつ、世界においてもHPVワクチンの危険性が大きく問題となっていることを説明しました。  

 続いて、東京原告27番の望月瑠菜さんが意見陳述を行いました。  望月さんは、小さいころからスポーツが大好きで野球チームのキャプテンを務め、生徒会長を務めるなど、活発な学生生活を送っていました。  

 しかし、小学6年生のときに、3回接種したサーバリックスによって、全身の痛み、頭痛、足の痙攣による歩行困難などの多様な症状が発現し、このままどうなってしまうのかという不安で眠れない日々を過ごしたとのことです。また、歩けなくなってしまってからは、現実を受け止めることができず、外に出ることすらできなくなってしまったそうです。  

 望月さんは、大好きなスポーツができなくなってしまったことで、勉強に力を入れ、副反応被害に苦しみながらも理学療法士という夢を持つようになりました。しかし、高校卒業後の進路を決めるとき、体調のことを考え、理学療法士になるための専門学校に行くこともかなわない現実に直面しました。  

 進路調査票に「未定」と書き続ける辛さ、高校卒業してから時が止まったように感じていること、友人に「おいて行かれてしまった」、親しい友人に会うこともこわいと感じてしまう、現在進行形の不安な気持ち、辛い思いは、とても切実なもので、早期の救済を求める陳述は、胸に響くものでした。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

June 12, 2018

2018年6月13日、九州訴訟の第8回口頭弁論期日。
満席となった福岡地方裁判所301号法廷。
HPVワクチン薬害の被害者である九州原告5番の平良亜子さんが、全員の痛みを押し殺して、法廷に立ちます
バスケ部と陸上部を掛け持ちするほどに健康だった彼女の身体は、HPVワクチンの接種後、一変します。
股関節の痛み、強い頭痛、けいれん、失神。
予期せず始まるけいれんに怯え、悩む毎日。
水泳の授業中に失神し、救命措置をうけたことさえあります。

高校のバスケ部には入部を断られます。
それでもバスケ部に入りたい、
それでも特別支援学校の教師になるという夢を叶えたい、
彼女は夢を追い続けようとしました。

それでも身体がそれを許さないのです。
学校の友人からも避けられるようになりました。
彼女の高校生活は、何一つとして良い思い出がないものに
変わってしまいました
彼女は法廷で訴えます。

「私も20歳になり、大人の一員になりました。
私自身は、まだ未熟ですが、大人になった以上、自分のことには自分で責任をとれるようになりたいと思っています。
私は、国や製薬会社にも、自分のやったことの責任をとり、
大人としての手本を示してほしいと思います。」
想像してみてください。
何の罪もない少女の青春がワクチンによって奪われることを。

想像してみてください。
その薬を作った大人たちが大声で責任を否定し続ける姿を。

想像してみてください。
少女たちの「身体」と「心」の痛みを。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2018年(平成30年)6月1日 法廷では、大勢の傍聴者の方が見守る中、名古屋原告11番さんの母が意見陳述を行いました。11番さんの母は、法廷の中央に立って、裁判官にしっかりと向かい合い、重篤な副反応に苦しみ続ける娘を何年も見つめ続けて来た親としての思いを語りました。

 中学生になってワクチンの接種を受けた娘には、生理がくると右足の付け根から太ももにかけて激しい痛みが出るようになり、次第に学校から歩いて帰れないような日がみられるようになったこと。

 通学に支障を生じるようになり、不登校になったと友人に誤解されたことを娘が知ってとても落ち込んだ様子であったこと。

 自宅で安静にしていても、手足が勝手にぴくぴくと動くようになった娘を見たときに感じた不安と驚き。

 いくつもの医療機関で、精神的な問題だとあしらわれ続け、病院の待合で悔し涙を流す娘を見て、一緒に泣けてしまった日のこと。

 こうした1つ1つのエピソードを語った11番さんの母は、当時の様子が胸に去来するのか、涙で言葉に詰まることもありましたが、目元をハンカチで抑えつつ、最後までしっかりと裁判官に意見を伝えることができました

「娘からもワクチンのせいではないか言われたこともありました。しかし、娘がワクチンを打つ際にもらったパンフレットには、娘のような激しい副反応があるようなことは書いていませんでしたので、まさかそんなはずはないと思って、あまり気にしていませんでした。」

 娘を長らく診察してくれていた近隣の病院の主治医から、娘の症状がHPVワクチンに関連しているのではないかと指摘を受けるまで、娘の言葉に耳を傾けることができなかったことについて、今も申し訳ない気持ちで一杯であることを、11番さんの母はこのように法廷で語りました。

 この訴訟で、被告企業は、ワクチンに関する情報は、添付文書の上に医師にとって必要な情報が書かれていれば十分である、と主張しています。

 こうした被告企業の主張が誤りであることは、11番さんの母の無念の思いに耳を傾けたすべての人が、はっきりと理解できたのではないでしょうか。

「できるなら、ワクチンを接種する前の普通の生活に戻してあげたいです。接種前の娘に戻してください。失った時間を返してください。以前の家族を返してください。普通の日常生活を返してください。」

 こうした切実な思いを語った11番さんの母は、この裁判で正しい判断がされることを願っていますと述べて、意見陳述を終えました。(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2018年(平成30年)5月30日の第6回目の弁論期日では、まず、東京原告5番の久永奈央さんが意見陳述を行いました。
 久永さんは、子どものころからスポーツなどに取り組み、将来は英語を使って国際的な仕事をしたいと夢見ていました。

 しかし、中学生のときにサーバリックスを接種して、全身を移動する痛みや、全身が鉛のように重く力が入らない脱力感に始まり、頭痛、吐き気、めまい、食欲不振など様々な症状が出たことによる苦しさ、悔しさ、次はどんな症状が出るのかという不安、接種前の自分と今の現実とのギャップに打ちのめされそうになったそうです。
「世の中が変わって問題が忘れ去られても、私の体は変わらない。私はこの体に向き合わなければいけない。」

「私がこの裁判に望むことは、普通の体に戻してもらうことだけ。ただ、洗濯や掃除、料理をしても寝込んでしまわない体に戻してほしい。」

 こうした久永さんの、ごく当たりまえの生活を切実に求める言葉は、強く胸に響くものでした。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2018年(平成30年)5月29日、初夏の風が爽やかにそよぐ中、大阪地方裁判所において、第7回弁論期日が開催されました。法廷では、原告側より、岡山の原告22番さんの意見陳述と、HPVワクチンの有効性・危険性に関する被告らの主張に対する反論等を行いました。

 岡山の原告22番さんによる意見陳述では、本件ワクチンによる副反応症状について、詳しく説明しました。

具体的には、HPVワクチン接種後、嘔吐を繰り返したり、目の奥をスプーンでほじくりかえされるような頭痛に襲われたりしたこと、全身に力が入らず、食事・着替え・トイレ・入浴などを母親に手伝ってもらわなければならなかったこと、物が二重に見えたり、通常の光でも眩しくてサングラスをかけるようになったことなど、HPVワクチンによる副反応の深刻さを自分の言葉でしっかりと語ってくれました。
 そして、このような症状に苦しめられても、病院へ行けば、「検査では異常がない」「心に問題がある」などと言われて、適切な治療を受けることもできず、悔しい思いをしたといいます。
 原告の母親は、苦しむ原告22番さんに対して何もしてあげることができず、「私のせい。私を恨んでいいよ。」と声をかけたそうです。原告22番さんは、こうした母からの言葉について「でも、私はお母さんを恨もうと思ったことはないし、恨む気持ちは一切ありません。」と語りました。

 意見陳述の最後に、原告22番さんは、「治療体制を整えてほしい。私たちのような被害が生じていることを理解してほしい」と裁判官に力強く訴えました。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

記事#22  期日のお知らせ

2018年5月29日(火) 大 阪訴訟第7回口頭弁論

2018年5月30日(水) 東 京訴訟第6回口頭弁論

2018年6月  1日(金) 名古屋訴訟第7回口頭弁論

2018年6月13日(水) 九 州訴訟第8回口頭弁論 

March 24, 2018

2018年3月24日 薬害オンブズパーソン会議主催の『国際シンポジウム「世界のHPVワクチン被害は今」』が本郷にある東京大学武田先端知ビル内にて開催された。深刻な被害の状況は各国でも起こっている事実が確認できた。多岐にわたる症状や発症が接種直後または数週間後から徐々にもあること、各国でも医療体制が万全でないこと、症状を訴えていても心因性と判断する医師がいること、入退院の繰り返しや十数件もの病院を回るなど日本の被害の状況と酷似していた。

本被害者連絡会は、今年3月25日結成5年目を迎えることとなった。

March 15, 2018

2018/03/14(水)
HPVワクチン薬害九州訴訟第7回期日が開かれました

今回の訴訟では、原告番号18番さんの口から被害の実態が語られました。

 体育館に女子生徒だけが集められてワクチン接種を勧奨された

ため、「ああ。これは受けなければいけない注射なのだ」と思い

ワクチンを接種してから、18番さんの身体には様々な症状が現

れ始めます。

 
全身のいたるところが痛み起き上がることさえできない日々。
母におんぶしてもらわなければトイレにも行けない日々。
全く眠りにつけず、眠れたと思っても悪夢にうなされる日々。
 病院を巡っても原因が分からず,震える手で「死にたい」とノ

ートに書きなぐる日々。

「自分の心が弱いからいけないのではないか」と自分を責める日々。
 病気と闘う事だけに費やされた高校生活の3年間…。
 
 二度と戻ることができない,彼女のかけがえのない時間は、ワクチンに

よって奪われたのです。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2018年(平成30年)3月6日(火)
名古屋訴訟第6回期日が開かれました

今回は、2月25日に名古屋訴訟の支援ネットワークが設立されてから、初めての

期日でした。

大勢の方に見守られながら期日前集会を開催できたことは、大きな励みとなりま

した。

今回の法廷では、まず、原告15番さんが意見陳述を行いました。

 中学3年生でHPVワクチンを接種してから手足のしびれや痛みが生じ、勉強をし

ていても文章が頭に入ってこないことが増え、住所すら思い出せない、起き上がる

ことができない一方で浮遊感から寝ていることもできないといった様々な症状が現

れたこと、そして周りの友人が受験勉強に打ち込む中、自分はそれができずに志望

する大学の受験を諦めざるを得なかったことを、15番さんは、こぼれそうになる

涙をこらえながら、裁判官に向かって思いを伝えました。

 そして最後は、この訴訟を通じて、HPVワクチンによって副反応被害が生じてい

ることが明らかにされ、その治療方法が見つかることを期待したいと述べて、意見

陳述を締めくくりました。

 続いて弁護団からは、北川喜郎弁護士より、海外における有害事象のデータベー

スを用いた複数の研究でも、HPVワクチンの危険性が示されていることを説明し、

また、ガーダシルが安全であるとする被告MSDの主張に対する反論の概要を述べま

した。

 北川弁護士からは、米国のCDCとFDAが共同で運用するデータベースにおいても、

また、WHOが世界120カ国から情報を集めたデータベースにおいても、研究者らが、

その情報を丁寧に解析した結果、HPVワクチンの副反応として、原告らが実際に被っ

ているような重篤な症状が惹起されていることがすでに示唆されていることを説明し

被告が論拠とする臨床試験や市販後調査は、そもそも本件副反応の発生を捉えること

ができる設計となっていないことを批判しました。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

九州訴訟第7回口頭弁論期日のお知らせ


■日時:平成30年3月14日(水)午後2時~


■場所:福岡地方裁判所301号法廷(大法廷)
■サポーター・傍聴希望者集合
〇時刻:午後1時15分(門前応援リレートーク開始)
〇場所:福岡地方裁判所正門前
傍聴抽選行わない予定です。傍聴者が多く法廷に

入りきらない場合には先着順になりますのでご了

承ください。
法廷では、原告が意見を述ぺます。また、弁護士

が提出した書面について説明を行います。
裁判終了後、報告集会を大手門パインビル2階会

議室で行います。
■報告集会のみの参加も大歓迎です。ぜひお越しく

ださい。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

名古屋訴訟第6回期日のご案内
■日時:平成30年3月6日(火)午後2時~午後3時30分
■場所:名古屋地方裁判所1階大法廷(1号法廷) 
■サポーター・傍聴希望者集合
○時刻:午後1時00分(期日前集会を行います)
○場所:名古屋地方裁判所・西側歩道(KKRホテル名古屋向かい)


傍聴人入廷開始(午後1時30分)

※入廷は先着順となりましたのでご留意下さい。
 裁判終了後には、桜華会館で記者会見・報告集会を行います。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

2018年(平成30年)2月20日(火)

今日の法廷での弁護団からのプレゼンテーションでは、被告らが本件HPVワクチンの安全性を示す科学的データの一つと主張している祖父江班調査について、その調査方法に致命的な欠陥があることや不合理な解析方法を用いていることなどの問題点を説明。その調査結果を詳細に検討すると、むしろ、HPVワクチン接種と副反応症状との因果関係を示唆していることも指摘。
 続いて、弁護団からは、本件HPVワクチンの接種緊急促進事業について、他のワクチンとの比較から積極的勧奨が許される要件を満たさないことを指摘。ワクチン接種の積極的勧奨が許されるためには、公衆衛生・集団予防の必要性があり、集団予防の効果が検証されていること、製造販売承認時よりも高い有効性・安全性の要件が求められる。しかし、本件HPVワクチンは、他のワクチンの有効率や副反応発生率などの具体的なデータ等との比較からも、こうしたの要件のいずれも満たしていない。
 こうした問題点を、多くの傍聴人の見守る中で、わかりやすく説明。

 期日後の記者会見では、原告2番さんが、記者の皆さんに、自身の被害状況を伝えました。
 一日中倦怠感がひどいこと。外出すらできない日も多く、頭痛や腹痛など体のあらゆるところが代わる代わる痛むこと。今も杖をついて歩いているが、ひどいときは家族や友達に車いすを押してもらっていること。今年、成人するのに、まだ高校を卒業できていないこと。何年間も治そうと努力しても直らない症状に不安を感じ続けていること。
 2番さんは、自分の言葉で、日常生活でとてもつらい思いをしている現状を説明し、ただただ早く、元気なときの生活に戻りたいと願っていることを、集まった記者の皆さんに伝えました。

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

February 15, 2018

2018年(平成30年)2月14日

東京訴訟第5回期日が開かれました。

原告15番さんが意見陳述を行いました。運動が得意で学校が大好きだったにもかかわらず、ガーダシルを打ってから、痛みや倦怠感から、学校にも通えなくなり、思うように体を動かすことができなくなったことの苛立ちや辛さを、原告15番さん自身の言葉で語りました。(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

■日時:平成30年2月20日
(火)14時~16時
■場所:大阪地方裁判所本館2階大法廷(202号法廷)
www.hpv-yakugai.net 
■場所:大阪地方裁判所本館2階大法廷(202号法廷)
■サポーター・傍聴希望者集合
〇時刻:12時45分
〇場所:大阪地裁本館南側玄関前


  ー傍聴希望者の方ー
12時45分大阪地裁本館南側玄関前集合
12時50分頃原告団・弁護団入廷
13時05分傍聴整理券交付・傍聴券抽選
※抽選に外れた方はAP大阪淀屋橋4階南Bルームヘ

弁護団が裁判の様子を分かりやすく説明します。

14時00分第6回期日開廷(16時頃終了予定)
14時00分弁護団による裁判の様子の説明(A

P大阪淀屋橋4階南Bルー16時00分閉廷(予定)
16時30分頃報告集会(左E大医淀皿橋4階南Bルーム)

January 27, 2018

東京訴訟第5回口頭弁論期日

日時:2018年(平成30年)2月14日(水)

   15時~16時15分
場所:東京地方裁判所103号法廷
   (東京都千代田区霞が関1 -1 -4)
集合時刻:14時10分(裁判所門前集会開始時刻)

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより)

傍聴希望者が多数になった場合には抽選

当日12時30分からJR有楽町駅前広場(イトシア前)にて裁判

傍聴を呼び掛けるチラシ配り、期日終了後17時からは

全日通霞が関ビル8階大会議室Cにて報告集会を予定

【当日のスケジュール】
 12時30分 JR有楽町駅前広場(イトシア前)にてチラシ配り
 14時10分 裁判所正門前で門前集会(リレートーク)
 14時30分 傍聴整理券配布終了&抽選(予定)
 15時00分 第5回期日開始(東京地裁103号法廷)
 15時15分 傍聴に外れた方のための原告との交流会

      (全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)
 17時00分 報告集会開始(全日通霞ヶ関ビル8階大会議室C)

December 21, 2017

2017年12月21日(木)

HPVワクチン薬害名古屋訴訟の第5回口頭弁論期日が開かれました。
今回、初めてのぼり旗が登場。これは、全国B型肝炎訴訟を闘った北海道の原告の方からご提供いただいたもの。名古屋原告団のイメージカラーの黄色の旗には、北海道在住の原告さんが所属する東京原告団のスローガンである「KEEP HOPE ALIVE」の下に「望むのは普通の生活、ただそれだけ」という名古屋原告団のスローガンが染め抜かれています。

また、HPVワクチン接種後に生じた症状に関する新たなエビデンスの有無についての検討」の見直しを求める意見書を提出。(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

December 13, 2017

2017年12月13日(水)

九州訴訟第6回期日が開かれました
過去の事を語るだけでなく、将来のことを諦めるわけにはいかない。
1日も早く根本的な治療法を確立して欲しい。
国は、安心安全だと言われた薬で若い子が被害に遭っているという現状に目を向けるべきだ。
次回は3月14日14時から。(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより抜粋)

記事#10講演会と美しい音色のコラボ

December 11, 2017

昨日、12月11日神奈川県横浜市の吉野町市民プラザ・ホールで(18時45分開場)開催されました。

会員、一般、議員合わせて70名ぐらい参加。美しいヴァイオリンの音色を堪能。横田俊平医師によるHPVワクチン講演・臨床症状と病巣の考え方について分かりやすく説明され貴重な時間となった。

記事#9 病を克服、夢へ一歩

December 07, 2017

与輪島で育ち、今は副反応のため、鹿児島市内の高校に通う嶺島さんの作文が最高賞!おめでとうございます💛    クリックしてホームページ内の新聞記事へ(2017.12.08南日本新聞より)

記事#8 HPVワクチン薬害 九州訴訟第6回

December 01, 2017

平成29年12月13日(水)14時30分~

場所:福岡地方裁判所301号法廷(大法廷)

サポーター・傍聴希望者集合

時刻:13時45分(門前応援リレートーク開始)

場所:福岡地方裁判所正門前

(HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団HPより)

NEW➡ワクチン問題を学ぶ 県内大学生 当事者の声を聞く

November 29, 2017

子宮頸がんワクチンの接種後にしびれや痛みなどが報告されている問題について考えようと、県内の学生団体「Create Future山梨」は5日、甲府・県立図書館で当事者を招いた勉強会を開いた。(2017.11.08山梨日日新聞記事より)

記事#7 厚労省は公正な審議を

November 29, 2017

ワクチンの副反応などを検討する厚生労働省の部会が11月29日開かれた。子宮頸がんワクチン接種後の症状と症状とワクチンの因果関係に関し「2014年1月の検討以降、新たなエビデンス(根拠)の報告はない。」などとまとめた。これを受け、同ワクチン薬害訴訟全国弁護団の水口真寿美代表らが会見を開き。審議のあり方を批判しました。(2017.11.30赤旗記事より)記事はホームページ内参照

記事#6 被害者の不信感強まる

November 25, 2017

被害者の不信感強まる

牛田班の治療による回復例なし

厚労省の被害の原因究明、治療法確立への取り組みが十分でない

(世界日報2017.11.26)

記事#5 免疫吸着療法による改善例公表を(世界日報記事より)

November 25, 2017

​記事1面から・・副反応検討部会が言うような「心因性」ということはあり得ない。免疫吸着療法などで改善した事例が幾つもあるという事実などを公表することが必要。(同ホーム内新聞記事参照)

記事#4 私たちが人生を変えなきゃいけなかったことを無駄にしないでほしい。(ブログより)

November 21, 2017

終わりました。

意見陳述書を作成して、それを読む練習を何回もして、もうこれで大丈夫って納得して、その場に立ったのに、涙が止まらなかったです。言葉を発しようとしてもこみ上げてくるのが止まらなくて、でも安全性を唱えている子宮頸がんワクチンを接種して苦しかったこと、もうそんな想いをする人を増やしてほしくないこと。次の医療の世界につなげてほしい。(2017.11.23ブログ記事より)

記事 #3 実名で意見陳述(北海道新聞)

November 20, 2017

♦HPVワクチン薬害訴訟 東京訴訟第4回口頭弁論期日

♦日時:平成29年11月22日(水)15時~16時15分

♦場所:東京地方裁判所103号法廷

(東京都千代田区霞が関1‐1‐4)

​♦集合時間:14時15分(裁判所前集会開始時刻)

記事 #2

November 10, 2017

​全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会事務局長で東京都日野市議の池田利恵さんが10日来島し、平良下里のNPO法人あらたで、宮古島子宮頸がんワクチン被害者を支える会のメンバーらと意見交換を行った。(宮古毎日新聞より)

記事 #1

November 06, 2017

■場所:大阪地方裁判所本館2階大法廷(202号法廷)

■時間:14時~16時

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